「日本未公開は勿体ない」選挙の勝ち方教えます REXさんの映画レビュー(感想・評価)
日本未公開は勿体ない
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サンドラブロック×コメディタイトルで観客動員数稼ぎたかったのかと思ったら、なんと未公開。公開しないなら、こんな邦題つけない方がいいし、更に突っ込むとコメディではない。
スイスの傭兵のように多くの国に雇われて、戦時中気がついたら味方同士で戦っていたというのと同じように、他国の大統領選の裏で闘っているのはアメリカ人同士という皮肉。
選挙請負人たちのあの手この手の駆け引きは面白く、読んでいる本の引用を「わざと」相手に使わせるテクニックは小気味よい。
主人公ジェーンが雇い人の元大統領に向かって「勝ちたいなら私の言う通り行動しなさい、それもしないで負けることは許されない」と言うが、傲慢に思える台詞には一理ある。請負人の仕事の結果は勝利でしか得られず、互いに同じ目標に向かっているのなら、やるのが当然だと。
しかしジェーンがプロであればあるほど、彼女自身が理想と乖離していく。 真実をひね曲げなければならないことに、最初から心引き裂かれていたようすが見て取れる。
立候補者が当選したら掌返しするのは政治の常だけど、だからといって国民が何もしなければ何も変えられないんだよね。少しでも社会を良くするためには、声を上げ続けるしかない。そんなメッセージが込められたラストはシリアス。
サンドラ・ブロックにセクハラ紛いのチョッカイをかけまくるライバルに、ビリー・ボブ・ソーントン。相変わらず存在がエロい。アベンジャーズの“ファルコン”も出てます。
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