二ツ星の料理人のレビュー・感想・評価

劇中のセリフでわざわざ「7人の侍」について言及していた事を考えると、この映画が影響を受けている事は明らかであり彼が仲間を集める描写からは監督の楽しんでいる様子を感じられる。本当は7人分の描写を描きたかったのではないだろうか(笑)
映画の骨子はシンプルに画で勝負しようとする姿勢は好印象。
新しいテーマや問題意識を提起する作品ではなく監督の画造りへの拘りとストレートな心理描写を楽しむ映画だろう。

ブラッドリークーパーの挫折した姿は辛かったな。演技ですけどね。
ラブストーリーとしても、人生ドラマとしても良かった。
料理も美味しそうでした。

出てくるもの全てが美味しそうで切なくなった。内容も、ちょっとしたどんでん返しがあり、楽しめた。しかし、主人公は以前にどんなことをしでかしたのだろう？

食にまつわる物語はやっぱりハッピーなものがいい。
最初のうちは傲慢で尊大な主人公に不快感を抱かなくもないが
やがて彼が実は天才故に繊細で欠けている様々な人間性に自分でも悩み苦しみながら
純粋に食への飽くなき挑戦を挑み続ける、まさに調理場は戦場である様がテンポよく展開していく。
裏切り、挫折、そしてやがて知る周りの人々の温かみ、ありがちと言えばありがちだが美しい料理と共に最後までとても気持ちよく観られた。

凄くお腹が空いてくるような
楽しい作品でした！

とにかく出てくる料理が物凄
く美味しそうだし結構ドラマ
な部分もあったし、ラストの
あの終わり方も良かった！
凄く面白かったです！！！

ブラッドリークーパーと言うことで観に行きました！
でも、普通に作品としても思ってたより面白かったです！
クーパーのおかげかな？

他のキャラ設定もスパイス聞いてて
いい味出てました♪

結構キャスト良かったと思います(^-^)

ブラッドリクーパー主演と聞き、そそくさと観に行きました。
面白かったです。観終わった後の満足感というか、笑顔で映画館を後に出来るなんとも言えない恍惚感?そこまで言っちゃうとあれなんですけど、普通に満足出来ていい映画だったな〜と振り返れる作品です。
主人公の名前がアダムって所もまたなんとも言えない乙な感じ。料理は神への挑戦。なんとも素敵なセリフが織り交ぜられ、見え隠れする過去の素敵な経験。勿論苦い経験の方が多くて仕方がないんですけど、その中に素敵な経験がある。それはいつも仲間と一緒なんですね〜。若さを終え、早熟していく中で、みな少しずつ何かを見つけていく。本当は思い出してるのかも？
結局は変わらないのかもって言う。人間そんなに大きくは変わらないのよ〜と、でも変わりたい変わらなきゃって悩んで苦しんで、出した結果が笑顔なら素敵やん？みたいな。そんな感じの映画かなと思いました。好きですクーパー。

スピーディで洗練された映像で見せる料理、美しい食材が満載。映画館のスクリーンで観る値打ちがあります。物語はシンプルながら、直球エンターテイメント。毒がないと言われればその通りですが、主人公の未熟な人間性、人に頼れない不器用さに、共感を覚えます。物語を彩るイギリスの温かくも時に冷たい景色が、主人公の心情に重なります。「客が待ち焦がれる料理を作りたい」という主人公が作る料理を食べてみたいと思いました。また、「1人じゃ最高のものはできない」というメッセージに深くうなずかされました。

スクリーンに、次から次へと出てくる料理
賄いでも良いから、食べてみたい
ところどころに、素敵なセリフがあって、もう一度観てみたい
人は１人では生きていけない
人生はやり直す気持ちで変わるという事を、改めて考えさせられた

最近、料理やレストランに纏わる作品を見ることが多いのですが、それらの多くはドキュメンタリー。でもこれは違います。劇映画です。

いやぁ、こんなシェフは嫌ですよね。人としての弱さを出しているシーンはありますが、ウーン、どうなのかな？チョット物語性を持たせ過ぎと言う気もします。

残念だったのが、オマール・シーの扱い。実は、ブラッドリー・クーパー演じるアダムと確執のある人物で、それを忘れていなかった訳ですが、彼の扱いが軽かったのが残念な気がしますね。

それと、ミシュラン三ツ星と言えば、確かにそれは名誉な事ですが、何かそれを目指して形振り構わぬと言うのは、テーマとしてはいまいちな感じもしますねぇ。ミシュラン三ツ星の舞台裏を垣間見た気もして、ちょっと興醒めとも。

私は小さい頃から料理人になるのが夢でしたがその夢は叶わず全く関係ない仕事をしています。なので料理映画となると多少の擁護が入ってしまうのでフェアな評価ではないと思います。
この映画を観て再度料理人にはなれないと再認識しました。
徹底的な完璧主義と、スケジュール管理、全体管理、クリエイティブな思考にストイックさ。さらには睡眠時間を惜しんでまでの新作の研究。本当に料理に命をかけなければならない大変な仕事だと思います。
レストランは調理された食材を食べるだけの一瞬の出来事ではありますが、その一瞬で他の何物にも代えがたい感動を得ることが出来ます。もちろん、ファーストフードの様な添加物と一貫した消費的な食事でも感動を得ることは出来ますが、その可能性の幅は雲泥の差です。

ここまで長々と御託を並べてきましたが、この映画の魅力はなんと言ってもたかが料理に壮大な人生を学ぶという事でしょう。それも説教じみたような臭い演出は削ぎ落とされています。
技術は完璧、コネクションもあるし、環境も整っている。それなのにミシュランで三つ星を取る事が出来ない主人公は何が足りなかったのでしょうか。それは子供でも分かるような当たり前の事ですが、それに気づく事が出来る人は少ないと思います。それも歳をとると気付きにくくなると感じました。

作中”料理は神への挑戦”というフレーズが出てきます。
それは主人公の師匠の言葉なのですが妙にしっくりきてしまいます。カキやりんごはリンゴで完成された美味しさがあるにもかかわらず、それに手を加える事は自然に人工的な加工をするという挑戦になります。それを踏まえれば普段何気なく作る目玉焼きやなんとなく食べている夕食のハンバーグもとても崇高なものに感じていまいます。

昨年公開された映画シェフでは”周りに左右されず初心に帰る事の大切さ”を挙げていましたが、本作は同じ料理というベースでありながら全く違う面白さがあります。シェフが気に入った方であれば間違いなく好きになるでしょう。

天才かどうかは別として一人では出来ないこと。仲間への信頼と協力が不可欠であること。改めて認識しました。
見習っていい仕事できたらと思いました。良い作品でした。

単なる三ツ星を目指すストーリーでなく、人間味溢れた、映画を観ながら、まさに素晴らしいお食事をじかに味わっているような錯覚を覚えます。厨房のディテールにもこだわって随所にホロリとさせる秀逸な作品でした。

何をして全てを無くしたのか、分からない事が多い。

賄い料理でいいから食べたい。

シエナミラーが見れたので良し

食べることが好きな私は「料理人」と言うワードと「最強のふたり」で主役だったオマール・シーが出演と言う、それだけの理由で拝見しました。
主人公アダムが、強引で傲慢で、こんな上司のもとで働くのはムリ･･･
と思いながら、テンポよく進む話しと、ストーリーの展開、
セリフの面白さやウィットなど、私はとても面白く楽しく拝見して、あっと言う間の101分でした。
アダムとレストランで働く人たちが、何でも言い合える関係が凄く羨ましく、
私も上司を信じて仕事をしてみたい（･･･）もんです。
印象内の「怖い」は、あるシーンについて「人って怖いのね･･･」と思ったので｡｡｡（^^:)
男性もたくさんいらして、声あげて笑う方もいらしたのでカップルで見られるのもいいのではと思いました。

試写会で拝見してきました。主人公の成長と周囲の人々との関わりを通じて、その道のプロになるということ、人として成長することなどが描かれた作品でした。スラング多めなので苦手な方はご注意を。