「TVドラマ「ウォーキング・デッド」プラスアルファ」ウォーキング・ゾンビランド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
TVドラマ「ウォーキング・デッド」プラスアルファ
基本はウォーキング・デッドの世界観に、影の主人公であるロミオがゾンビ化したけど人間に恋してしまう『ウォーム・ボディズ』のプロット。さらにショッピングモールをアジトにしている様子などは『ゾンビ』(1978)からのイメージ。
はっきり言って、数々のゾンビ映画のオマージュなどと言ってもほぼ理解しづらい。コミュニティを作って移動するというプロットや、ゾンビ化したけど人間の心を保っていること以外は、なくてもいいのです。それでも「29日後」とか「ショーン」という名前によってオマージュ感を描き、何といってもゾンビ化した青年の名がロミオ・・・これを誰もが「ロメロ?」と聞き間違えるのが爆笑できる。最近の作品にしては珍しくノロノロ歩くゾンビなので、ジョージ・ロメロをリスペクトしているのがわかるのです。「ゾンビの頭は柔らかい」というゾンビ対策新設定も新鮮でした。
ロミオもそうだけど、名前によるギャグが多すぎ。リンカーン保安官は息子クリスのことを「カール」と言い続けていて、最後までクリスと呼ばないとか、ニックネームにしても地名が多かったり、アイザックと名付けられた女子もいたりとか・・・名前で笑わせるシーンがしつこいくらいでした。
保安官はある意味残酷で反面教師気味。「ゾンビめ!」と罵倒しつつも、それが生きた人間だったりする残忍性を持った人間でした。ロミオが恋するブルックリンの妹も口がきけなかったりするが、ロミオとテレパシーで会話するなど、登場人物の設定も社会風刺などを込めていたりで面白かった。そして、レーガン支持者の家にはエロ本がない!という事実も・・・
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