果し合いのレビュー・感想・評価
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枯れてこそ美しく老いてなお花盛り
初鑑賞
原作未読
原作は『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』『蟬しぐれ』『武士の一分』『山桜』『花のあと』『必死剣 鳥刺し』『小川の辺』『小さな橋で』『帰郷』の藤沢周平
監督は『優駿 ORACION』『最後の忠臣蔵』の『小さな橋で』『帰郷』の杉田成道
脚本は『バッシング』『小さな橋で』『帰郷』の小林政広
庄司家の厄介者左之助を気にかけてくれるのは甥の娘・美也のみ
若い頃の果し合いによる刀傷が元で左足が不自由にになってしまった左之助
碁の指南として小銭稼ぎの日々だが剣術の腕前は一流
孫のように可愛がる美也の幸せのため果し合いの助太刀に参上する左之助
居合抜きで達之助を斬る
武士道残酷物語
武家社会の厳しい掟が悲しすぎる
部屋住みの弟は子供を作ってはいけないらしい
そんなわけで生まれた赤ん坊を殺めるなんて目を覆うばかりでいくらなんでも惨すぎる
武士道ではなく畜生道
いや畜生にも遥かに劣る所業
なんといっても人間国宝級の大御所俳優仲代達矢の芝居が素晴らしいの一言に尽きる
昼行灯ぶりと刀を持てば圧倒的な気迫は日本の娯楽映画の至宝
褒め言葉のボキャブラリーが少ないことが甚だ腹立たしい
『機動警察パトレイバー』の後藤隊長のモデルというエピソードはあまりにも有名
当時は名前こそ知ってはいても仲代さんの作品は殆ど観ていなかったのでそんな自分が今では恥ずかしい
桜庭も仲代達矢御大に引っ張られたためか果し合いを知らせる手紙を読んだあとの芝居はとても良かった
左之助を演じる仲代達矢の「ハハハー」って笑い声が耳に残った
次男坊として生まれ婿入りもできず部屋住みのまま老人になった庄司左之助に仲代達矢
果し合いのせいで牧江との縁談が破断になった若い頃の庄司左之助に進藤健太郎
左之助の甥の娘・美也に桜庭ななみ
美也の父・庄司弥兵衛に益岡徹
美也の母・多津に原田美枝子
若い頃の左之助が婿入りで夫婦になるはずだった牧江に徳永えり
左之助と娘の縁談を断る牧江の父に小倉一郎
兄が破談なった弟を不憫に思い農家から嫁がせた左之助の嫁・みちに松浦唯
美也と相愛の仲・松崎信次郎に柳下大
美也に縁談を断られた縄手達之助に高橋龍輝
弥兵衛の上司で美也と達之助の縁談を持ちかけた黒川に矢島健一
左之助の兄に平井真軌
庄司家の女中やすに田根楽子
美也のいとこ役に舞羽美海
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