「ヤクザの実状を映した良作 しかし注意も必要」ヤクザと憲法 つさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤクザの実状を映した良作 しかし注意も必要
ヤクザ(暴力団)事務所にとても長い期間、すごい距離感で撮影した良作。
そこで見る姿は、映画の世界でカッコよく脚色された任侠道ではなく、申し訳ないが貧乏臭く、みじめな生活。
立場的に上めの人はそれなりに一般的な学力がありそうだが、下っ端と思える人達は年長者でも中年でも、境界学力付近の方なのかな?と思える話し方。
カッコよく決めた不良がそのままヤクザになって・・・。なんて漫画の世界で、現在ではホントに社会からこぼれ落ちた存在なんだなと思える。
映像に出てくるヤクザは、ひたすら低姿勢で警察はやたらと高飛車。
しかしながら、ちょいちょい、ヤクザ側から撮影を停めるよう指示が出ており、写せない部分は当然、暴力団の姿なんだろうな。
その辺はヤクザだし、上手いこといい部分を見せるテクニックだと冷めた目で見る必要はあると思う。
どんなに映像作品内で、社会から阻害された被害者を演じたとしても、やはり本質は反社会的存在。
誰か被害者が必ずいる。
恐喝で裁かれた弁護士だって、やったことはやったんでしょ。
それが罰金で終わるか、懲役+執行猶予(=弁護士資格剥奪)かは、確かに厳しい処分だけど。
その点は超法規的な力が働いたと解釈するのか?
それとも、また映像では映されていない理由や前科がある事が重い処分に繋がったのか?その点は検察、判事、裁判官のコメントを得て映像に加えるべきだったと思う。
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