「【“今日はここまで。”目が覚めると性も年齢も人種も変わる男が恋した女とのファンタジックラヴストーリー。前半はコミカルで、後半はちょっと沁みる愛の本質は何であるかを描いた作品。】」ビューティー・インサイド NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【“今日はここまで。”目が覚めると性も年齢も人種も変わる男が恋した女とのファンタジックラヴストーリー。前半はコミカルで、後半はちょっと沁みる愛の本質は何であるかを描いた作品。】
■家具デザイナーのウジン(役:多数)は高校生の時から、目覚めると容姿が変わる現象に取りつかれていた。
ある日、ある家具店を訪れた彼は、店員のホン・イス(ハン・ヒョジュ)に一目惚れする。
美男になる日を待って彼女を可なり強引にデートに誘い、頑張って眠らずにロマンティックな3日間を過ごす。
だがうっかり電車で眠り、目が覚めるとウジンは禿げあがったオジサン(キム・サンホ)になっていた・・。車窓に映る自分の顔を見て、頭を抱えるウジンだったが・・。クスクス。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・まずは、良くこの斬新な設定を考えたモノだと感心してしまったぞ。前半はウジンが美男の時にホン・イスをデートに誘って、彼女の心を見事に惹きつけるのだが、その後眠ってしまい、起きたら禿げあがったキム・サンホ演じるオジサンになっていて、頭を抱えるシーンは、クスクス笑ってしまったな。
ごめんね、キム・サンホさん。
・ウジンは日本の女性(上野樹里)になったり、男の子になったり、お爺さんになったり、お婆さんになったり、大変である。
だが、ホン・イスはそんなウジンの変化に戸惑いつつも、外見に捕らわれずに彼を愛するんだよね。
けれども、この作品が秀逸なのはそこで終わらせなくって、ヤッパリ、ホン・イスにはそれがどこか負担になっていて、精神安定剤を飲んでいるという設定だな。
・ウジンはその事を知り、自分の想いがホン・イスの負担になっていた事を知り、別れを決意するんだよね。
辛いよなあ。
更に彼は、母(ムン・スク)から、今は居ない父が同じ現象の持ち主だった事を知るんだよね。
そして、彼は韓国を離れ、チェコで独り家具を作り続けるのだよ。
・だが、あるチェコの家具を雑誌で観たホン・イスは、ウジンの親友の彼と共にオーダーメイドの家具を作る会社アレックスを作ったサンベク(イ・ドンフィ)の会社を訪れて、チェコから送られて来た木箱を見て、その家具を作ったのは、姿を消したウジンと確信するのである。
<そして、ホン・イスはチェコを訪ね、出て来た男に尋ねるが彼は知らないという。けれども中に入らせて貰うと、そこにはウジンが作った家具が沢山有って、彼女はその男がウジンと確信して、彼の手の上に自分の手を重ねるのである。
今作は、目が覚めると性も年齢も人種も変わる男が恋した女とのファンタジックラヴストーリーであり、前半はコミカルで、後半はちょっと沁みる愛の本質は何かを描いた作品なのである。
エンドロールで、ウジンの母と父が再会するシーンも良かったな。>