「消えちゃえば?、消えて生きるの。」アズミ・ハルコは行方不明 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
消えちゃえば?、消えて生きるの。
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映画「アズミ・ハルコは行方不明」(松居大悟監督)から。
若者はこんな感じで、街の壁に下手な落書きするのか、という
怒りにも似た違和感でスタートした作品であった。
地方の閉塞感が節々に表現されていて、地方に住む私には、
いくらなんでもこんなに酷くないだろう、が次の違和感。
テーマは、男への復讐?なのか、提案された方法は2つ。
1つは「やられたらやり返さなきゃ、という男性を狙った暴行」
もう1つは「やられたらやり返さなきゃ。
そんなのバカな男が言う言葉だよ。
女の子に必要なのは、もっと別の言葉」「例えば?」
「う~ん、優雅な生活が最高の復讐である」「なにそれ?」
「スペインの諺さ。あなたが幸せな暮らしをすることが、
ユキオにとって最高の復讐であるってこと」の会話でわかるように、
「フった男、裏切った男」にとって、その女性が、
自分と付き合っていた時より、幸せに、
そして優雅な生活を送っている様子を目にすることが、
何よりも悔しいし、そんな女性を手放した自分を後悔する。
それこそが、男への最高の復讐、と呟いたのも頷けるが、
そこまで女性が開き直れるか、ちょっと疑問だなぁ。
(と言いつつ・・蒼井優さんの最後の台詞が一番気にかかる)
「消えちゃえば?、消えて生きるの。
行方不明になった女の子たちは、ヘラヘラ笑いながら、
どこかで元気に生きてる。そう思わない?
だって、そうでなきゃ、割に合わないでしょ」
う~ん、タイトルも「行方不明」だしなぁ。
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