劇場公開日 2017年1月28日

「映画を見て初めて何度も見たいと思った」破門 ふたりのヤクビョーガミ sakiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画を見て初めて何度も見たいと思った

2017年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

桑原と二宮の掛け合いが絶妙で終わった後に二人の関係性を理解し、踏まえたうえで再度見ると一回目よりさらに面白いというスルメ映画です。

まず、宣伝見た時は、コメディっぽいのかなと思っていたんですが、破門は笑いを狙ってきているのではなく、登場人物にとっては何気ない会話に第三者である観客がクスッと笑ってしまう雰囲気でとても好きになりました。笑いを強制させられていないので、映画館で見てると、あちこちで各々好きなところで気楽に笑ってたのが印象的。メインの二人以外のキャラも各々立ってて面白いです。だから、何回見ても新しい面白いポイントに気付けて映画を楽しめる。

次に、私のように、原作読んでない人や宣伝だけ見た人に多いと思うのですが、桑原と二宮の関係性が思ってたのと違います(笑)ネタバレになるかもしれませんが、宣伝の画では、桑原が飼い主で二宮が犬っていう印象を受けたのですが、真逆です。本編最後で、それに気づいて、もう一度観ることを決意しました。原作やパンフレットとか読んでから見ると、小ネタや本編では凝縮された内容の背景がわかってより楽しめました。

最後に、演者の演技が良い。全員ハマり役です。ほとんどの人が関西弁ネイティブなので、会話を聞いてて心地良いです。狙ってきた関西弁じゃないし、演技じゃないし、登場人物が自然にそこにいるように
感じました。自分が今いる大阪と地続きな世界で、すべてのシーンが心にすっと入ってきました。特に、二宮と母親のシーンは必見です。

第三者として、桑原と二宮がいる世界をまた見たいと思うので、続編を期待しています。

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saki