「ネイティヴ大阪」破門 ふたりのヤクビョーガミ みなさんの映画レビュー(感想・評価)
ネイティヴ大阪
直木賞を受賞した黒川博行さんの「破門」を映画化した作品。原作を読んだことあったので、内容や世界観は知っていましたが、観たあと「うわぁああああああああーーーーー!!!!!」と謎の興奮がこみ上げてきました。監督、あのラストはズルい!誰かとこの映画について語りたくて仕方なくなってしまいました。バディものだけど、お互い嫌いあってヤクビョーガミと思っている関係性がなんとも面白い。
登場人物全員が大阪弁しゃべります。めっちゃ自然。演者のほとんどを関西出身にこだわった監督の意向がよくわかる。会話劇なんですね。だからこそネイティヴな大阪弁が必須なわけで、関西人の自分は観ててノンストレスどころか馴染みすぎて心地よかったです。すごいなぁと感心させられたのは、映画館で笑いが起こった箇所。大阪の映画館で観させてもらいましたが、分かりやすく「ここ笑うとこやで!」っていうウケを狙った表現ではなく、ごくごく自然なトーンの会話のやり取りの中でクスクスと笑っちゃう場面が多かった。それがすごく関西人にとって心地良い間というか、漫才とは違う日常にある笑いというか、うまく言えませんが、そこがすごくネイティヴ大阪でいいなと思いました。
内容はガッツリと任侠モノのですが、うまくコメディが調和してて、あっという間の2時間半でテンポよく観やすかったです。
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