ノーマ、世界を変える料理のレビュー・感想・評価
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料理の本質を見てほしい
元々料理人を目指していたこともあり、料理に対する熱意は強い方だと思う自分のレビューです。
作中に出てくる食材や料理に対するシェフの哲学は素晴らしいものだと思います。本当に自分がいいと思うものを、料理を通して表現する。かつ食材にも感謝を忘れない。素晴らしいです。
料理の世界は厳しいと言いますが、こういった世界で作られているものがあるんだと、食べる側も知ってほしいと感じました。簡単に美味しい不味いなどと言えなくなると思いました。
有名店がなぜ有名店になったのか、全てが詰まっているドキュメンタリーでした。
料理のほうを見れた方が楽しめたかも
すんなり共感はできない感じのドキュメントに仕上がってます。シェフの視点でずっと語りが入るので、ただでさえ神経質そうな上、延々気難しく内面を聞かされると、いいかげんめんどくさくなってくる。
もっとさらっと料理のほうを見れた方が楽しめたかも。
星、ランクには意味がない、といいつつやっぱりそこで一喜一憂してるみたいだし。そんなわけで返り咲きも感動しなかった派。
チームワークこそドリームワーク
単なる料理紹介映画では無かった。
もちろん盛り上がる部分はラストの世界一という
発表のシーンなのだろうけどドキュメンタリーで
それぞれが、きっと素晴らしいシェフであること。
そんな人たちが集結して一つの目標に向かって
皆が協力するからこそ夢のようなレストランが
実現する。これは決してレストランに限らず
協調性の生み出す素晴らしさを物語っている。
この映画は、それこそがテーマなんだろうと
考えさせられました。
私は協調性が無くて…と少し反省しました。
デンマークのレストラン
世界のレストランコンテストで一位を獲得した「ノーマ」、ここのシェフのレネを追いかけるドキュメンタリー。
北欧産の食材しか使わないという特異なコンセプトが珍しい。
和食同様、料理を突き詰める姿勢は素晴らしいのだが、日本人の私にはあまり、美味しそうに見えないのが残念。
和食の哲学
デンマーク コペンハーゲンに在る
北欧食材に拘った地産地消レストランのドキュメンタリーフィルム
自然の恵みを得て それを節度ある量で消費する
その土地で取れた食材を 、取れたその時に調理して場所と時を理解できる料理として提供する
これって和食、というか懐石料理そのもの!
地産地消であり、旬食であったり
昆布を使った料理のうま味を
「umami 」と発音していたのには ちょっとびっくり
それを その哲学が不毛だった
北欧の地で 初めて実現したことにレネの価値があると感じた
ゆえに発明!と評価されているのだろう
しかも、北欧じゃないバルカン半島のマケドニア出身なのに
彼が農家の倅であった背景が効いてる
移民の過酷な日常が
望郷を募らせ 自然回帰へ繋がったと。
人種差別を受けながら
デンマーク食文化を推進している稀有な人
蟻
出てくる料理がどれも全然美味しくなさそうだった。
もちろん良い意味で。
もはや料理というか芸術。
一度は食べてみたいけど、出てきた料理で一番美味しそうに感じたのが、母親の作るヤク中の人たちが食べるハンバーガーだった僕には何もわからんだろうな。
レネ氏本人も、「1位の店だからって味もわからないやつらが来ても迷惑。やつらは俗物」って言ってたし。
まあ素晴らしいドキュメンタリーだった。
60
レネの"人間らしさ"に◯
料理、レストラン、シェフが題材となってはいるが、主役のレネのパーソナリティにスポットがあたっているヒューマンな仕上がり。
職人として人間としての在り方を語るいっぽうで、言葉と反するような強がりにも聴こえる発言は妙に親近感もわく「人間らしさ」を感じ良かった。
中指立てたり、スタッフを過度に叱責したりとネガティブな一面もしっかり映しているのはリアルなドキュメンタリーさを感じた。。
自身がドキュメンタリータッチの映画に慣れていないことと、比較的テンポの良い進行もあって、内容が入ってきづらい部分も感じた。
もうちょい詳細な感想→http//motetai.club/?p=6240
無邪気な仕事人を見た
映画を見た後にマンダリン東京に一時開店していたことを知り悲しくなり、でもシェフがまだ極若いことを思い出し希望が湧いた。
エル・ブジは、一体どこからこんな発想が生まれてくるんだと思わされる天性を見た映画だったけど、ノーマはこれに加えてシェフの自然への敬意や、賞レースではなく純粋に料理を楽しみ向上させる姿勢といった人間性も知ることが出来る。
ともあれ何より映画に出てくる料理の、有難斬新で好奇心をそそられること!いい映画といいレストラン、両方知ることが出来る素晴らしいドキュメンタリーだった。
冷静な天才、リーダーの苦労、父親の顔
とかくシェフのレネ中心に、最初はうまくいかなかった、運命の出会いがあった、うまくいくようになってNo.1になった、自分は浮かれていた、どん底に突き落とされた、再出発した…とトントン拍子に話が流れていった。
あまりドキュメンタリー映画の鑑賞歴がなかったため、最初は話に入っていけなかったが、次第に要所要所で感情移入できるようになって、のめり込んでいった。
最後はうっかり泣きそうになったけど、彼らのリアルなはっちゃけぶりとレネのアザラシ野郎スピーチで笑いに代わった(^^)
「時間と場所」
今の季節が何で、ここが地球上のどこなのか
料理を考えるうえで一番の軸にしていると言っていた。
ノーマでの人生をパーフェクトストームに例えつつ、レネはもがき抗うのではなく、実に堅実に一歩一歩を歩いていた。
それは彼が、移民として差別された過去と幼少期に育った切なくも愛おしい家庭環境の両方を併せ持つことに起因しているのだろうか。
子どもと料理を作る姿は「素敵なパパ」そのもの。
彼が二つ星を獲得し、父親に電話したとき、父親は一呼吸おいて
「これで家族が養えるな」
と言ったという。
素晴らしい父親だ。
ノーマでのレネの役割も父親だとスタッフが言っていた。
前述の父親の言葉を聞けば、彼が充分冷静で堅実な父親になりうる素質をもっていることは明白だろう。
叱責され、それでもついていくスタッフがいることも納得だ。
天才は自由奔放で周りが助けている、という従来のイメージとは大きく異なるレネの冷静っぷり。
でも気分屋さんなのはスタッフが最後にバラしてましたね。笑
とかく、リーダーとしてでこぼこの道を先頭切って均している人にオススメの映画!
私はそれに含まれないけれども……
世界一のレストラン。その創作の秘密に迫る
デンマークにある、世界ナンバーワンレストランに4度輝いたレストラン、ノーマと、そのオーナーシェフ、レネ・レゼピに密着したドキュメンタリー。
3年ほど前に、エル・ブリを描いたドキュメンタリー「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」という映画がありましたが、あれに比べれば随分地味な印象です。エル・ブリの映画は、いわゆる分子料理の開発過程や派手なプレゼンテーション。最後の営業にセレブがヘリで次々やってくる映像など、結構なシズル感がありました。
ノーマの場合は、ちょっとコンセプトが違います。北欧(スカンジナビア)の食材を、その旬の時期に具すことを旨とする。だから、まずは食材ありき。シェフのレネ・レゼピは野に山に海に、今が食べごろの食材を求めて駆けずり回る。
アリを使った料理も登場します。ビックリ。みんな食べるんだろうか?
興味深かったのは、レゼピがマケドニアからの移民であること。親の事情でデンマークに移住したのですが、幼少の頃はワイルドなマケドニアの自然の中で育ち、その幼少期の食体験が創作の源になっています。
そしてレゼピは結構エゴイスティックで、スタッフに厳しいんだよね。怒り爆発! その分気遣いもぬかりない。このシェフが欠けたら、店は続かないでしょうね。ワールドクラスのレストランって、とっても俗人的。
代々木上原のセララバアドのシェフに見せたい映画だなあと思ったのですが、あとで本人に聞いてみたら、開店の前のノーマを手伝いに行ってたらしい(!)
日本からノーマに行くのは大変ですが、私たちには上原のセララバアドがありますよ。予約が入るのは、3カ月後ですけどね。
レネのここまでの全人生を描いている
英レストラン誌が選出する「世界ベストレストラン50」で何度も1位に輝いた人気レストラン「noma(ノーマ)」のオーナーシェフ、レネ・レゼピの4年間の活躍を描いたドキュメンタリー。第63回サン・セバスチャン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門の最優秀作品賞「TOKYO GOHAN AWARD」を受賞。
映画のパンフレットを見ると、nomaがノロウイルス騒ぎを引き起こしてから、翌年復活する事が中心の作品と誤解しそうですが、そうではありません。その前からこの作品は撮られています。もちろん、ノロウイルス禍は、この作品の重要なポイントの一つではありますが、メインではありません。
この作品で描こうとしていたのは、レネそのもの。レネがマケドニア難民の子でだったとか、レネの父親がイスラム教徒であったことから、レネがここまでくるまでどのような差別や苦労をしてきたのかという事を語っているレネの表情は、何とも言えない硬い表情をしていた気がします。レネが北欧の素材に拘った料理を作り続けるのは、そう言う、差別を受けてきたこととは無関係ではないと思いますし、ノロウイルス禍がレネに与えた不安は、「これを原因で、再び虐げられたら・・」と言う一般のデンマーク人シェフとは違うものもあったのではないかと思います。逆に、そう言うこれまでの自分の受けてきた扱いをバネにして、nomaを作り上げてきたということも言えると思いますけどね。
面白いのが、「Umami」と言う言葉と、「Hondashi」と言う言葉が出てきたこと。作品中で料理人達が、自分のアイディアを料理に仕立てたシーンでの事ですが、旨味とか本だしは世界語になっているんですね?!日本人のような料理人も居たので、レネの所で修行している日本人もいるんですね。それと、エンドロールで、作品中で出てきた料理の一覧が出ていたことにも注目。文字が小さいし、数も多いので全くわかりませんでしたが(笑)。
そうそう。日本では今年(2016年)1月31日に公開になった『99分,世界美味めぐり(Foodies)』でも、nomaについて触れられていました。
世界一シェフならではの苦悩
昨年マンダリンオリエンタル東京のラウンジで、ちょうど「Noma TOKYO」で来日していたレネ・レゼピ氏を見かけました。
たくさんの人に囲まれて、とても華やかで楽しそうでしたが、この映画を観て、「ああ、やっぱり世界一というのは大変なことなのだな」とあらためて感じます。
世界一になること、なり続けること、そして転落してから再度世界一になることはどんなに大変でプレッシャーの毎日なのかと。
きっと365日のうち、360日ぐらいが「毎日が勝負」だと思っているのではないでしょうか?
個人的にはスタッフの多さに驚き(日本人もいたみたいですね。ガンバレ!)、お店も素敵だなあと思いました。コペンハーゲンには近いうちに行きたいと思っているので、雰囲気も少し味わえたのでよかった。
でも私はnomaのお料理より、彼のお母さんが作ったジャンクフードっぽいほうが好みかもです(笑)。
面白かったです
料理人でないのですが、洗練された盛り付けの料理が画面に映されるだけでも見ていて飽きないです。素材を生かした料理というのもあるのでしょう。
レストランのランキングが落ちて(といっても世界2位)右往左往するシェフとスタッフ、そこから新たにレストランの存在意義を見つけていく様子はワクワクさせるものがありました。
ラストに流れるシネマティック・オーケストラの「To Build A Home」の歌詞が良かったです。
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