「日本版アベンジャーズ」バイオハザード ヴェンデッタ そうめんさんの映画レビュー(感想・評価)
日本版アベンジャーズ
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俳優がCGだと言う事を除けば、ほぼアベンジャーズのノリ。
むしろ、CGだからこそのぶっ飛んだアクションがあり、アベンジャーズ好きとしては大層楽しめた。是非とも洋画界にこの作品を飛び込ませて欲しい。
敵側の動機もシンプルで、自分の幸せを滅茶苦茶にした国を同じ目に遭わせてやる、というもの。
あえてレベッカの意識がある時に末路を伝え、針を刺し、彼女が信じる正義(この場合はアメリカの正義)に対してとことんまで絶望させてから自分の側に生きる屍として引き入れてやろうとする部分は、見事、悪役の王道路線を突っ走っている。
一方の正義側が、ふとした事で自分の正義に自信を失い、戦いの中で正義を再び見いだす辺りも王道だった。
ただ、多くを助ける為に少しの犠牲は仕方ないと言わんばかりの描写は、完全無欠な正義を良しとする日本の戦隊物より、欧米の軍隊ものに近く、日本ではあまり人気が出ない気がする。
CGは、研究所の会話シーンでぎこちなさが目立った事を省けば完璧。
一昔前は主観カメラやスローモーションの多用や風景の描写などで時間稼ぎをしていた「CG劇場」感が強かったが、そこから随分と飛躍した。
アクションは、カメラワークの上手さもあって下手な実写以上の出来。ピンチに限って味方が駆け付けるご都合主義はマーヴェラスっぽさが漂うが、そこを変に捻ってだらだらした展開になるよりは良かったように思う。
流れ的に続編が出そうな終わりかただったので、次回作が出るなら是非見に行きたい。
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