「超絶楽しかった!」バイオハザード ヴェンデッタ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
超絶楽しかった!
実写のより、はるかに正統派。
オープニングの洋館からテンションがあがる。あの作りは…いや、あの広間は…一作目の館のそれに酷似してた。
脳裏に初めてプレイした「バイオハザード」の恐怖が鮮烈に過ぎってく。
息を飲む。
手に汗を握る。
深呼吸する。
あのプレイ感覚が呼び起こされる。
と、まあ、世界観の刷り込みは完璧で導入としてはすこぶる滑らかに物語に誘ってくれる。
そこから始まる物語は毛色が違ってた。
対ゾンビではなく、対人だった。
バイオテロの様相を醸し出し、緊迫したアクションが展開されていく。
ホラーを期待した観客は肩透かしをくらうとは思うが、ちょっと待て。
そのクオリティが半端ない!
方向修正してありあまる充実感を本作は提供してくれる。
さすがは、日本一アクションを撮るのが上手いと言われる辻本貴則監督。
数々の作品のアクションの方向性に常に進化の痕跡が伺える園村健介アクションである。
NYのアジト内、クリス&レオンvsゾンビは圧巻である。
是非、観て欲しい!
アクションの本場がどこであろうとも、見劣りする事はない。
どころか、あり得ない事が説得力を携えて展開されていく。
むしろ、アクションの本場がどこであれ、舌を巻くであろう…ちょっとお目にかかれない。
屋上でのクリスvsボスも、すこぶる楽しい!
至近距離の銃撃戦とか観たことある?
打撃の距離での銃撃戦を。
あったとしても、アレはない。
秀逸なのはファンタジーではない事だ。
3Dのキャラが動く事もあるのだが、その行動に決定的な意味が見て取れる。
園村監督のセンスに脱帽しっ放しだ。
ハリウッド映画を観てるような錯覚がずっとあった。
それほどまでクオリティが高かったという事であるのだが、昨今のCGはホント侮れなくなってきてる!
辻本貴則x園村健介で、次回のバイオハザードがリリースされる事を切望する。