バイオハザード ヴェンデッタのレビュー・感想・評価
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Xでも話題になった「そうはならんやろ」のオンパレード
【イントロダクション】
ゲーム『バイオハザード』シリーズを基にしたフルCG作品。時系列としては、ナンバリングタイトルの『6』と『7』の間に位置する。
ゲームシリーズの主人公、レオンとクリスが、生物兵器を扱う武器商人アリアスと戦う姿を描く。
監督は、実写作品や『ウルトラマン』のテレビシリーズを務める辻本貴則。脚本に小説家、漫画原作者の深見真。製作総指揮には『呪怨』(2003)、『輪廻』(2005)をはじめとしたJホラーの名手・清水崇が参加した。
【ストーリー】
中国でのバイオテロ事件(『バイオハザード6』)から1年後の2014年。対バイオテロ組織BSAAの北米支部隊長クリス・レッドフィールドは、生物兵器を扱う武器商人グレン・アリアスを確保し、組織に潜入した女性エージェントを救出すべく、部隊を引き連れてメキシコの洋館へとやって来た。しかし、アリアスはエージェントの潜入を察知しており、彼女とその家族をゾンビに変えていた。部隊は敵味方の区別が出来るよう品種改良されたウィルスによるゾンビの群れの前に次々と殺害され、アリアスは逃亡してしまう。唯一生き残ったクリスは、女性エージェントの亡骸を腕に絶叫した。
一方、かつて寄生型B.O.W・プラーガを用いたカルト教団「ロス・イルミナドス」を壊滅させた(『バイオハザード4』)合衆国エージェント、レオン・S・ケネディもまた、戦いを繰り返しては仲間を失う日々に憔悴し切っていた。
4ヶ月後、クリスの元同僚で現在はシカゴ大学の教授を務めるレベッカ・チェンバースは、全米各地で発生しているゾンビ化事件の原因究明の為、仲間と共に研究に励んでいた。レベッカはウィルスに有効なワクチンの開発に成功するが、直後大学はアリアスの部下であるマリア・ゴメスの襲撃に遭い、研究員達がゾンビ化してしまう。試作ワクチンを投与して間一髪生き延びたレベッカをクリスが助けに現れるが、研究データや試作ワクチンは焼き払われてしまった。
レベッカは自分のノートパソコンに残した研究データを頼りに、ウィルスがかつて「ロス・イルミナドス」が用いたプラーガに酷似している事から、事件を解決したレオンに協力を要請しようとする。
しかし、レオンは休暇を酒浸りの日々に費やしており、クリスとも衝突し合ってしまう。2人の仲を取り持つレベッカだったが、彼女を狙うアリアスが仕向けたマリアと、その父ディエゴの襲撃により連れ去られてしまう。
レベッカを奪還し、アリアスの企みを阻止すべく、クリスとレオンは協力して戦う事になる。
【感想】
とにかくツッコミ所満載のストーリー展開と演出の数々で、それまでのCG映画シリーズより、一層荒唐無稽さが増している。
Xで話題になった、クリスとアリアスの“お互い至近距離から連射式のハンドガンを撃ち合っているにも拘らず、互いに掠りもせずに神回避する”近接アクションシーンは、その最たる物だろう。
元々、製作が本格始動するまでストーリーや登場キャラクターに関して、清水氏とカプコン側でも意見の食い違いがあった様子で、監督がアクションが得意な辻本監督に決まった事で、本作のアクション志向へ舵が切られた様子。
それと同時に、クリスが部隊を引き連れて乗り込むメキシコの洋館が、ラクーンシティ洋館事件(『バイオハザード1』)の舞台と酷似しており、また、レベッカが同僚のアーロンに襲われる際、彼が振り返る様子も『1』で初めてゾンビに遭遇するムービーシーンを意識している。他にも、ゾンビ犬の登場等原点である『1』へのオマージュが捧げられており、清水氏が目指したホラー作品らしい恐怖表現への憧れが表現されている。
クリスが飲んだくれになる展開は『6』のクリス編序盤で描かれていたが、本作ではレオンがその立場に陥っている。しかし、既にゲームシリーズで行った展開を、キャラクターを変えてもう一度やるというのは二番煎じ感が出てしまうし、本作におけるレオンの描写については、私は疑問に思う。
それは、レオンがゾンビ犬を引き連れ、バイクでハイウェイを爆走するシーンだ。ゾンビ犬の脚力が車より速いという誇張のされ方はともかく、それを始末する為にレオンが一般車両を犠牲にしてしまってはダメではないだろうか。あの爆発で車内に乗っていた人が助かるとは到底思えないし、レオンやクリスといったバイオシリーズの主人公が抱える十字架は、「持てる最善を尽くしても、それでも救えない命がある」というものであり、少なくとも最初(はな)から一般市民を犠牲にするような戦い方を彼らは絶対にしないはずだ。スローモーションと足でハンドル操作をするというカッコ付けまくりのアクションは笑えもするが、こうした本来のキャラクター性を歪めてしまっている表現は大きなマイナスポイントとなった。
せっかく、アリアスの本拠地でクリスを先に行かせてゾンビの大群を引き受ける描写や、2体のゾンビの頭部を重ね合わせて、1発の銃弾で2体を仕留めるといったクールな演出があっただけに勿体なく思う。
ラスボス戦も、相変わらずタイラントの亜種と言えるようなキャラクターを据える展開は流石に食傷気味だし、パワーアップした割にスペックも単純で、過去の映画シリーズやゲームシリーズのラスボス程の魅力を感じられなかった。
また、ラストで感染した浮浪者の男性がワクチン散布により元に戻った姿を見せて「めでたし、めでたし」の空気感を出しているが、ゾンビ化して他人を襲って死なせてしまった人々や、人間に戻った事でかえって致命傷で亡くなってしまう人だっているはずで、そうした人々の心のケアや被害に関して考えると、とてもハッピーエンドとは言えないのだが。
まさか、そうした惨事含めて「そんな先の事は分からない」とでも言うつもりだろうか?
こうした杜撰な脚本や演出の数々は、質の高いアクションやゲームシリーズへのオマージュとリスペクトを感じさせてくれていた前々作『ディジェネレーション』(2008)や前作『ダムネーション』(2012)の完成度とは程遠く、残念に思う。
そんな本作において、唯一手放しで絶賛出来るのが、久々の登場となったレベッカだろう。設定によると既に34歳だそうだが、ゲームシリーズ同様の天真爛漫さと、研究者らしい知識人ぶりのギャップが魅力的で可愛らしい。年齢を考えると、未だゲームシリーズの時のノリを引き摺っているのは、現実的な視点から考えると若干キツくもあるのだが、可愛いからヨシ。
アリアスの歪んだ愛を受けて花嫁衣装を披露するシーンに、スタッフからの人気ぶりが伺える。
【総評】
荒唐無稽なアクションは、バカ映画として楽しむ分には良いだろう。しかし、完成度の高かった過去のCG映画シリーズと比較すると、杜撰な印象は拭えない。
ラストでディエゴの仮面を見つめるマリアの演出があり、次回作に続く様子なので、どう転ぶのか。
誰がために、何のために戦うか?これは、血塗られた復讐の物語。
感想
バイオハザードシリーズをハイクオリティCGで描くフルCG長編アニメーション映画第3弾!
時系列ではバイオハザード6とバイオハザード7の間の物語。
このシリーズで初めてクリスが登場しました!プロレス等の格闘技がカッコよかったです!
レオンはバイク乗り回してます!
バイオハザード0以来の登場を果たすレベッカもすごく可愛かったです!
クリーチャーはゾンビ、ケルベロス、ラスボスでケルベロスはバイクと同等のスピードと首を噛みちぎる筋力でパワーアップしてました!
序盤の洋館はホラー感がすごく出ていて怖かったです。
シリーズで1番人間の損壊があると思います、首が噛みちぎられるとかピアノ線とか、腕がもげるとか
鉄のマスクに歩み寄るラストのマリアは今後出てくるんでしょうね。
D.Cは誰かに似てるなと思ってたらダンテ•カーヴァーでした笑
※泣けるぜ
【バイオハザードフルCGバージョン、第三弾。相変わらずレオンは”ファンタスティック”という言葉を”泣けるぜ”と訳して言ったり”そんな先の事は分からない”とか言ってます・・。】
■死者が蘇り凶暴化する事件は新型ウイルスが関与していると判明。対バイオテロ組織のクリスと、元ラクーン市警の特殊部隊員・レベッカは、新型ウイルスが関わる事件をよく知るアメリカ大統領直轄のエージェント組織所属のレオンに協力を求める。
◆バイオハザードフルCGバージョンあるある
1.決して死なない主人公たちは、超絶美形である。
ー 今作で言えば、クリス・レッドフィールド、レオン、レベッカである。-
2.ヴィランは大体哀しい過去を持っている。
ー 今作で言えば、グレン・アリアスである。武器商人であったが、もつれで愛する妻サラを結婚式で失う。そして、側近のディエゴは肉体改造され、娘のマリアも右目を失っている。
3.最終決戦の際には、ヴィランは必ず巨大化する。因みに一部にはその顔がある。
4.大体、良かった良かったで終わるが、”次作もありまっせ!”という余韻を残す。
ー 今作であれば、生き残ったマリアの表情である。ー
<第4弾は劇場で観たので、大体内容は把握した。後は実写版の非常に評価の低い数作品を観るかどうかである・・。因みに第4弾のパンフは速攻で売り切れていたなあ・・。>
レベチェンかわ
楽しめるが叩み切れていない
この作品だけ見てもそれなりに楽しめる王道的ストーリー。
王道的でも「こうなるでしょ?」と予想が付いてしまう欠点も。
登場人物の紹介、ストーリーなどの背景の説明が少ないので事前知識としてあるとより楽しめる。
登場人物、ストーリーを広げるは良いけど叩み切れていない感じがある。
綺麗な3DCG(特にヒロインはずっと見ていたい)、動作なのだがたまに違和感がある。
アクションに関してリアルさを出したいのかスタイリッシュさを出したいのか中途半端である。スタイリッシュさもゲームよりで「それはちょっと…」となってしまう。ゲームよりのスタイリッシュさはプレイしているから良いのであって映像として見ると微妙。
登場人物のグラフィック、声優を楽しむには良い作品かもしれない。
【安定感のあるアトラクション映画】
・バイオハザード6(中国のバイオテロ事件)から1年後の2014年に起きた出来事を、初代主人公「クリス」、2代目主人公「レオン」、初代脇役「レベッカ」の3名が立ち向かう、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
1.クリス×レオン×レベッカの組み合わせが素敵
2.アクションの見どころアリ
3.ゲームさながらのストーリー構成
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・シリーズアニメ映画の王道的さながら、映画のみで出てくる強敵に立ち向かって内倒し、この話はここで終わり!のようなシンプルな構成。今回の敵、アリアスは悪党になる背景もきちんと描かれているので、多少の共感は生まれます。ディテールまでは細かく提供はされていませんが。もしかしたら、THEメディアミックな流れを生かして、この映画だけで終わらせず、ゲームや他映画につながっているのかもしれません。それくらいバイオハザードシリーズは精密に作っているイメージがあります。(最近、バイオゲームもやってない、映画も見ていないのでどこでどうつながるかまではわかっておりません(;^_^A)
[演出]
・アクションを丁寧に描いていますね。ストーリーで魅せて山場までもっていき、クリスとレオンのアクションでさらに魅せる。彼らのアクションを際立たせるために、カメラワークもかなり緩急をつけているのではないかと思わされました。
[映像]
・最近のCG、やっぱりすごいですね。すべてではないですが、時に、さも実写のような映像です。なんとなく、少しだけ残念だったのは、クリスとレオンが、どことなく日本人ぽく見えてしまったところ。。。これはもしかして吹き替えで見たから?かもしれませんが。
[音楽]
・特にありませんでした。いつも通りな感じです。
[演技・配役]
・CGキャラの所作なのか、声なのか、はたまたCGで作られた顔そのものなのか、どことなく日本人ぽさを感じてしまいました。ゲームをやってきた身としては、クリスやレオンはもっと強く、キザで、かっこよいイメージ。一方、少しだけもっさり感を感じんてしまったのは私だけでしょうか。
[全体]
・バイオハザードシリーズはどれも安定して「ストーリーも面白いハラハラアクション」ですね。今回もまさにそれ。特筆して「これが一番!」とまではいかないまでも、観て損した…なんてことはない良質なアトラクション映画だと思います。ありがとうございました。
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ガンフー
バイオハザードCG映画第三弾
序盤はゲーム1作目を思わせる演出でハラハラしたけど…
それ以降はこれまでの映画のような展開だったかな。
レオンも同じことの繰り返しと言いながら呑んだくれてたし…w
敵は何であんな風にイカれたのかがイマイチ分からなかった。
爆撃されて復讐ってのはわかるけど、嫁の腕を移植とか…
アクションはグレードアップしたと思う。
手際よくゾンビ軍団倒すのはなかなか!
レオンがジョンウィック撃ちしてたり。
既視感はあるし最後のウイルスとワクチン拡散などツッコミ所はあるけどおおむね満足。
そしてレベッカがかわいい!w
トータルで駄作
レベッカが可愛かった
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