「この世の地獄…」サウルの息子 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
この世の地獄…
クリックして本文を読む
何も知らない同胞が服を脱ぎ、ガス室に送られ、錠を掛けられ、死んでいく。その後の掃除、服から金目の物を探し出す。ゾンダーコマンド、いずれ彼らも処刑されるが、ナチの手先となって処刑を手伝う。おぞましい映像で、人間のなせる業ではない。そんな地獄で働くサウルの目は死んでいるが、息子と思わしき遺体を見てからは、狂信的にラビを探し、危険を犯してまでも正式に弔おうと奔走する。周りの人々の危険も伴うため、彼の行為は自分勝手で暴走行為だが、地獄にいる以上、そこには常識はないと考える。カメラワークが長回しで、サウル中心に回し、小声や息遣いなどを拾い、まるで自分が収容所にいるような感覚になるが、非常に見づらく、他の人物の背景などが全く説明がないため、分かりづらかった。字幕も不要な部分を拾い過ぎてる感があり、残念だった。
コメントする