劇場公開日 2016年1月23日

  • 予告編を見る

「ほぼ満席…」サウルの息子 tedさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ほぼ満席…

2016年5月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

強制収容所など、ナチス映画がなぜこんなにウケるのだろうか?しかもこれは日本と同じくナチスドイツと最後まで連合軍と戦った枢軸国ハンガリーの映画で、愛の嵐などのような淫靡な華やかさなど一切なく、せっかくの休日が台無しになるような悲惨な物語です。映像はサウルのまわりをまとわりつくような狭い視界をひたすら写すだけですが、サウルが錠前屋を偽って、錠前屋がカメラを写すシーンは、永年謎だった囚人の焼却する様子を再現したもののようで、あのピンぼけ写真は一体何だろう?と感じた人は世界中に数千万人もいたかもしれません。だから、あの狭い世界が世界に繋がっていて、それが繰り返されている…という普遍性が人を惹き付けてしまうのではないか?と思ってしまいました。

ted