「観る価値はある一本。」サウルの息子 Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
観る価値はある一本。
ゾンダー・コマンド、収容所で死者を葬る者。恥ずかしながらその存在を知りませんでした。
それを知ることができただけでも観る価値はあった。
しかし…。
カンヌ受賞作品とはいえ、私はハマらなかったです。自分の命を守るため同胞たちを葬る役割に甘んじていながら、自身の信仰に基づいてなのか、息子(かどうか微妙なのですが)の死というものに対する肉親としての感情に基づいてなのか、「正しく弔う」為に自身の生命や同僚達の異論も省みず、ガツガツ行動をする主人公・サウル。
その行動に至る源泉に共鳴することができませんでした。
自分の命に執着することに固執してろよっ!、と私は思ってしまって。
人間は簡単に割り切れないモノ、といわれてしまえばそれまでですが。
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