「自己中をテーマにした映画」サウルの息子 jag0uw1さんの映画レビュー(感想・評価)
自己中をテーマにした映画
他の方が書かれているのであらすじは省くが、重い背景が下地になっているので正直、泣ける映画だとは思わないし、良い映画か悪い映画かも難しいところだと思う。
感情や目線を強調した撮影技法が素晴らしいとか、ピックアップされた「1944年のある日」がノンフィクションで救いようのないストーリーになるってネタバレなト予告編が良いのか悪いのか僕には分からない。
ただ、僕は登場する能動的なユダヤ人全てに有り余る人間らしさ、もっと言えば「生」に対する執着を感じた。勿論、その執着が側から見れば自己中であったり、周りの人の運命を大きく変えてしまう大ポカであったりするワケなのだが、場面場面で考えて行動した人たちを誰も責められはしない。
作中、ナチはユダヤ人を部品と呼ぶ描写があるが、彼らは間違いなく人間であったのだ。
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