映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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少年よ、頑張れ!
大好きな、山田尚子監督作品。
冒頭の小学生時代のシーンでやられました!
教室という一つの空間で共同生活を送ることの難しさ。
誰が悪いとか良いとかではない。
そこにあるのは、子供たちの素顔な気持ちが作り出した、現実世界が広がっています。
からかう側もからかわれる側も、上手く噛み合わないからイライラする…。
そのもどかしさが、一人の少女を虐めるという行為に発展させてしまうのです。
少女をいじめた少年も、一緒になっていじめていたクラスメイトからいじめられ、孤立する道を辿ります。
それから5年…。
一人も友達ができなかった少年は、いじめていた少女の元を訪れることに。
手話を覚えた少年は、彼女と仲良くなれるのでしょうか…。
冒頭から息つく間もなく見入ってしまい、時間が経つのがあっという間でした。
胸がえぐられるような一つ一つの言葉に、見ているこっちの心が折れそうになりました。
それでも、少年はめげずにいろんなことに挑戦します!
辛い過去は2度と消せないけれど、その記憶を新しいものに変えることはできるはず!
奇跡を信じて彼女に向き合う、青年の直向きで素直な姿に感動しました。
声優の入野自由さんの声がこの世界をより一層素敵なものにしているように感じます!
この作品を見逃さずに見れて良かったです!
講談社の方々の熱き思いと、読者の方々の熱烈な気持ちから生まれた感動作は、オススメしたい作品の一つです!
現実的で考えさせられる
自分大事、他人に無関心、いい人を偽善者批判、自分の悪事を隠すために巨悪を作り上げる…。誰もが自分は悪くないという体を保ちながら、内側で自分を失っていく。多分、今のいじめの構造ってこんな感じなんだろうな…。と考えさせられました。
登場人物が、それぞれ個性的でしかも魅力があり、それぞれの苦悩もおもしろおかしく深い作品となっていました。上演時間以上に濃い内容でした。
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