映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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寄り添う、生きる
1回目は原作未読で、非常に感銘を受け、2回目を鑑賞しました。
原作は、聴覚障害の硝子をきっかけに、人々のディスコミュニケーションを描きそれを乗り越える物語ですが、
映画版はより主人公の将也にフォーカスをあてており、自己肯定を出来なくなった人々が他者とのコミュニケーションを通じて再び自分を許す物語で、より普遍的なテーマを描いた傑作だと思いました。
ゆずるが、将也に対して、自己満足で硝子と会っているのではないか?といいましたが、これは間違っていない。
自分が自分として立つためには、他者から必要とされること、ある種の承認欲求が必要な訳で、死のうと思った将也が硝子に対して献身的に尽くすのも同情ではなく、他者から必要とされたかったから。昏睡から目覚めた後、すぐに硝子を探したのも、恋とか愛とかではなく、ちゃんと救えたかということを確かめたかった。硝子を救うことで、自分もまた救われたかった。
一方硝子は、そもそも他者から救われることしかないことに、遠慮と負い目を感じ続けてきた女の子だ。彼女は自分が他人に対して与えることは無いと感じ続けてきたから、異常に優しく、自己主張せず、全てを赦して生きてきた。ずっと他者から守られてきた人生だった。でもその中で、将也に生きるのを手伝って欲しいと、他者から初めて救いを求められた。それで、生きることがまた出来るようになった。
劇中、ゆずるが硝子に会うのは自己満足なんじゃないか?というシーンがある。でも実はそれはそれで良いんじゃないか。他者のために行動し、他者に必要とされ、それに喜びを感じる。そのことを、実は相手もまた思っている。
そんな単純な世界を認識し、ただひとりで泣きながら周りを見て泣く将也を見て、私もまた泣いた。
音に表れる心の形
まさかの「THE WHO」が鳴り響くオープニングに監督の気合いを感じましたw聴覚障害を扱った映画としては北野監督の「あの夏、いちばん~」の台詞の少なさで際立つ美しさが印象的でしたが、この作品では聴覚障害者と健常者のコミュニケーションを軸に展開する為にむしろ様々な台詞や効果音、BGMといった音が印象的な映画に仕上がっていました。
子供らしい残酷さや同調圧力の恐ろしさなど人間の痛々しさを存分に描きながら、それでも他人と繋がりたいという希望を持てる優しい作品を作り上げた山田監督に心よりの感謝を。
色々考えさせられるなー
リアル。本当にリアル。なんか、本当に色々考えさせられた映画だった
同時期のアニメ映画「君の名は。」と比べることはできない。内容も伝えたいことも違いすぎる。
個人的には君の名は。のほうが面白かったが、これはいろんなことを考えさせてくれた、という意味で大満足。
おもしろかった!
原作も読んでみる!
感動の拒絶
レビュアーの状況
【原作未読】【公開初日に観てきました】
原作を読んでおらず、あまり事前情報も観ていなかった中で観てきました。
凄く不思議な映画でした。
感情移入で泣きそうになる瞬間は幾度もあるものの
全編を通して感動する観客を慎重に拒絶していました。
感動をしないけれど、各キャラクターに共感ができる。
やりきれない感情の発露としての怒り、涙に共感して泣きそうになる。とにかく目が離せない。離していたくない、という映画でした。
物語の流れとしては
各キャラクターの欠点、古傷を幾度となく掘り返し
お互い、そして自らすら傷つけ、すれ違い合いながら、
それでも自分の傷口と向き合い、失敗しながらその傷を受け入れていく(癒していく)話でした。
ただ作中の細やかな描写をしっかり追えないと
(そして各キャラクターの背景にある状況を推定できないと)
不快感を感じる描写の数々の割に感動がなく
かなりしんどいと思います。
それから、これは原作未読組の戯言なのですが
主人公とヒロインの転機のイベントの前の何か(決定的な)出来事
や
真柴君に関わるエピソードが意図的にカットされているようにも感じました。
無くても成立する話として仕上がっていると思うのですが
きっと入っていたら、もっと素敵だったんだろうな(原作読むか...。)
という気分になりました。
いい作品だと思います。
ただ、感動しようと思って観に行くべきではないですし
キレイで片づけられないことも多くあります。
(すれちがい、別離のキレイさを求めるなら「君の名は。」をお勧めします。)
また、映画の描写からどれだけのことを読み取れるかで
評価も変わってくると思います。
そういったことを踏まえて、観に行くべきか一度考えてから観にいかれることをお勧めします。
涙が止まらない
原作を何度も読んでいる者です。
正直、深く長い原作を2時間にまとめられるのか。
そういう不安がありました。
いざ見てみると驚きました。驚かされました。
一部省かれた場面もありましたが、流れは一緒だし、大切な場面が全部映っている。
自分の好きな場面があるのですが、それを見事に再現していて、涙が止まりませんでした。
そして声優。
声優さんの演技に圧倒されました。
特に印象的だったのは耳の聞こえない主人公を演じた早見沙織さん、親友の永束を演じた小野賢章さんです。
もうこれはレビューを見ずに、とりあえず見に行った方がいい作品です。
自分の中では大ヒット上映中の君の名は。を超える作品となりました。是非見てみてください!!
考えさせられるけど、傑作!
イジメがテーマなので、観てて心が締め付けられる作品。でも、沢山の人が見た方がいいと思いました。
人って、なぜ他者を傷付けてしまうんでしょうね
イジメじゃなくても、人は常に他人を知らずに傷付けたりしてしまう生き物、『聲の形』のような作品を観ることで、他者の気持ちや、痛みを想像できるようになれる人が増えるといいなと、思わされる作品でした。
駄目な自分を受け入れてくれる人(友達)の存在がいるのは有難い事ですね。
頑張って、自分を変えようと足掻く主人公には、勇気を貰えます。
『君の名は』も良い出来で感動しましたが、『聲の形』は本質がまったく違う別物の良作!
どちらも、必見な作品。
京アニはいい仕事しますねぇ。
間違っても『聲の形』は実写映画にはしないで欲しい。すべてだいなしにしてしまいそうだから。
面白いか面白くないで言えば胸糞
原作未読
突然の展開からOP
まずこの時点でOP の雰囲気が合ってなくて驚いた
そして2時間胸糞展開
予告を見て予想はしてたが、ここまでとは思ってなかった
途中からハッピーライフが始まるかと思いきや
ハッピーエンドになっただけで最初から最後まで胸糞!
そして流れるED なんか雰囲気が違うと思うんだよなあ
出てくる女の子が皆可愛いのは救われたが···
マジでそれだけ
女の子は可愛い!
これは間違いない
キャラデザから仕草まで全部可愛い!
さすが京アニ
でも京アニだから可愛いのは当然と思ってる
硝子みたいな可愛い女の子が居れば俺だって必死に手話覚えるんだけどな
学校で見せられるような
障害者への理解を深めるための映画、みたいでした
対象年齢は中学生~20代前半ぐらいかな
恋人と見に行くものではないし、家族で見るものでもないと思う
悪くはないが人に薦められるものではないな
リピーターがつくのかも疑問
見終わって楽しかった、面白かったと言える映画ではない
見終わって残るのは胸糞感
ここまで映画に泣かされたのは久しぶり。
とても共感できました。
半ば頃からから最後まで涙が止まりませんでした。
ストーリーはとても共感できるし、人によってはとても感動できるとおもいます。(学校や友達が苦手という方は特に観てほしい)、思ってたよりというかほとんど恋愛要素はありません。
そして作画これは流石、京都アニメーションと言わざるを得ません。一言で言って素晴らしいです。水や涙をシーンごとに分けられている。これは悲しい涙、嬉し涙、全く違います。
キャラクターの動きも表情も凝っているなぁと思いました。目の形、輪郭、声、髪型、動作、一人一人全く違うので見ごたえがあります。
そして何より凄いと思ったのは、声優さん方ですね。特に早見沙織さん。流石ですね、早見さんが演じた西宮硝子は西宮硝子そのものでした。
効果音も迫力があり、とても良い演出でした。
是非映画館で観てほしい。おすすめの作品です(*´▽`*)
考えさせられ、共感できる作品
レビュー☆1以下の人は荒らしなので気にしないでいいです
それと、これは「いじめ」、「恋愛」がテーマではありません!
ヤバイ...!
声優、映像、ストーリーなどなどすべてにおいて素晴らしかったです!
正直今年観た映画の中で一番面白かったと思います!
ラストのところやばすぎる!
君の名は。と比較するのはなんなの?
監督も脚本家も「確信犯」
先行上映会で鑑賞。予想以上の出来映えに満足。だが原作ファンの誰もが「なぜ●●をカットしたの!」と嘆くだろう。
全7巻を129分に凝縮するにあたり、監督・脚本家は内面描写を主人公2人に限定し、他のキャラたちの背景・内面描写をあえて切り捨てた。
結果、原作を読んでいない人には、各人の言動が不可解で表層的に映るかもしれない。原作を知る者としては、物足りなさ・もどかしさで悶絶してしまうだろう。
だが原作漫画に描かれた各人の内面は、将也・硝子には決して届かない「心の声」である。映画を見て感じる「不可解さ・もどかしさ」は、将也・硝子から見た各人の姿そのものである。各人の内面描写を不十分にした分、観客は「将也目線」でのいらだちを追体験することができる。
健常者だから、言葉を駆使できるから、内面をすべて伝えられるわけではない。むしろ、言葉を駆使できるからこそ、取り繕って、ウソも交えてしまう。
音声の「声」を伝えられない将也と硝子は、だからこそ必死で自身の思いを伝えようとし、相手の思いを読み取ろうとする。
周囲の仲間は、音声の「声」を発することができる分、心の内の「声」からは遠ざかってしまう。
この作品は、コミュニケーションとディスコミュニケーションを描いた映画である。
あえて「描かない」ことによって、ディスコミュニケーションを観客に痛感させる構成を選択したのではないか。
おそらく「確信犯」。不満を抱いた時点で、私たちは監督・脚本家の術中に見事にはまっているのである。
★一緒に見た中3の息子の感想。
「面白かったけど、11話テレビアニメで完全版が見たい」
原点0.5点は、未だテレビアニメ化が発表されていない事への不満表明です。
比較して
試写会で鑑賞。
直前に「君の名は」を見ていたので、つい比較してしまう。
全然違う映画ですが、鑑賞後の満足感は断然「聲の形」の方が上。
ついつい原作本を買ってしまい…なるほど、漫画も面白い。
みんな幸せになってくれ!
自分の嫌いな部分も愛して
見てて胸が痛くなりました。
だからこそ、いろんなことを考えさせてくれる映画でした。
原作の単行本7巻分を2時間にまとめたので、省かれていたり改変されていたりする部分もありますが、とてもよくまとめられていたと思います。
このアニメが抱えるテーマが重いだけに、見ていながら胸が痛くなるシーンも多々ありました。しかし、その重さゆえにきっと映画を観た人は様々なことを感じると思います。
作画・背景等に関しては素晴らしいの一言。京都アニメーションが制作するアニメは安心してみていられます。
また早見沙織さんの演技は本当に素晴らしかった。声優って凄いなって改めて思う作品でした。
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