映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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つらさが伝わる
この夏は日本映画で今後語り継がれ新たなファンを生むであろう作品、す...
この夏は日本映画で今後語り継がれ新たなファンを生むであろう作品、すなわち、シン・ゴジラと、君の名は。が公開され大ヒットとなった(私も見に行き存分に楽しみました)のですが、この 聲の形という京都アニメーションが放つ最高品質の一本が、これらの大作のややもすると日陰にありながらも、稀にみる絶品であり、漫画を読んでいた私ですが、原作のエッセンスを最良の形で抽出したアニメーション映画になっていると感じ、不惑を間近に控えたossanである私の埃にまみれて薄汚れた魂が浄化されるようにも思いつつ、単純に爽やかな映画ってことでは無論なくて、かといっていじめ描写はハードというほどではない、にも関わらず客席という客観的立場を安全な位置にはしない、それはいじめに主体的に関わらずとも傍観者になってしまったことを後悔しているクラスメイツと同じ立場、位置(ポジション)に今作品を見ている自分がいる、またはかつていたのだということを突き付けるからであって、アグラフこと牛尾氏による素晴らしいmusicもperfectだったので、何度でも見に行きたいのですが、早くも上映回数が減っていて、仕事帰りなどに見に行くことが困難なのが残念無念、是非あなたに観ていただきたい絶品、逸品、心に残って消え去らぬ最高の作品でございます。
しんどかった~!!
流石京アニ
養老天命反転地
以前から気になっていた作品で、 原作を読んで行こうか、映画から観よ...
素晴らしい作品
心にしみる映画 中学生の頃を思い出した。 一人一人の登場人物のそれ...
タイトルは「こえのかたち」と読みます。 スクリーンでみてほしい、感じてほしい。
劇場で、大きなスクリーンで、あの音響で観てほしい映画です。
アニメーション映画としては台詞が少ないほうだと思いました。
なのに、感じるんです。
手話の説明も少ないのに、なにを伝えたかがわかりました。
耳が聞こえにくいから、静かな世界で生きている硝子(しょうこ)が、積極的に声を発して自分を変えようとしていることが伝わってきました。
でも、自分の声が聞こえないからかな、イントネーションが一般的では無いし、キンキン張り上げた声になってしまって。
ネタバレになるからここから先は書けないけど、
このキンキン張り上げた声がエンディングのスタッフロールに繋がっていました。
スタッフロールが流れはじめた時、音程の合わない高音を張り上げたような歌声が劇場に響きました。
硝子が歌ってる!と思うと涙が止まりませんでした。
もうすぐ劇場内が明るくなってしまうのに、早く涙止まって!な感じでまた泣きました。
もう一度観たい。
劇場で観たいです。
泣かないで、泣かないでよ西宮...。
原作ファンなのですが、思った以上に良い映画に仕上がっていてかなり満足しております。
原作漫画は全7巻完結の決して長くはない物語なのですが、濃密な少年少女の群像劇であり、他に類をみない社会派少年漫画です。
連載当時、少年漫画でここまで踏み込んで書くのか、と大今先生の覚悟の片鱗の様なものが1ページ1ページから伝わってきて、瞠目した事を今でも鮮明に覚えております。
京都アニメーションでアニメ化が決定して、監督もあの『けいおん!』の監督、脚本もあの『ガールズ&パンツァー劇場版』の脚本家、申し分ないタレントだったので、ファンの期待値はかなり高かったと思います。(これだけ期待させているのだから、きっと製作サイドもつきなみな物は用意していないはずだと私は安心していましたが)
先行した災害禍やタイムリープ、入れ換わり等内容盛り沢山だけど単純明快なラブストーリー『君の名は。』がカップルに大ウケして興行的にモンスター級のヒットになったため、『聲の形』はメディア的にやや霞んだ印象がありますが、路線的には2015年公開の『心が叫びたがってるんだ』あたりに比肩する素晴らしい映画になったのではないかと思います。
京都アニメーションその他製作や公開に関わったすべての方々に心から感謝申し上げます。
いい映画をありがとう。
お疲れ様でした。
自分の中の後悔に向き合うストーリー
いじめの加害者が自分の行いの愚かさに気づいて後悔しながら成長して、被害者に何かしたくてもどうすればいいかよくわからないお話。美しい映像に厚い人物描写が心に刺さる、観ていて結構つらい青春もの(?)。ちなみに原作は心に刺さるどころではない。
まず本当に人物描写が良い。リアル…と呼ぶかはわからないが、自分の軸を持った生きている人間が動いてしゃべっているように見える。多少展開が急だったり単なるむかつく人間に見えたりということも、なくはないが、概ね狙い通りの人物として鑑賞者に伝わると思う。
そしてその人物の軸、考え方はすべて己の弱さに起因しているように感じられた。自分を棚に上げて人を責めたり、開き直って感情を爆発させたり、過剰なスキンシップをしたり、生きるのがつらくなったり。一人だけ尺の都合でわからないまま終わってしまったけど…。
人物の軸となる弱さ、もっと具体的に言うと何でそんなことしたの?するの?という理由にはとても共感した。簡単に言えば逃げたいのだ。つらい現実からの逃避や安全地帯への逃避。
作中では各人の「逃げ」が問題を起こしていくが、それを否定的に描いているようには思えなかった。少しの強調はあったが、さらりと普通のことのように描いていた。
だからこそ、将也が今まで自分が後悔してきた人生に向き合うラストシーンには強く共感できる。
感情に引き込まれました
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