映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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名作です!!
名作だと思います。我が家では中学から大学の子供たちも全員が二回観ました。こんなことになるとは思ってもみませんでした。一回目、それなりに感動して近くの「聖地」に「巡礼」までした「君の名は。」の予告がキッカケで本作を観ましたが、それとは比べものにならないくらい何度も涙があふれ、衝撃を受け、それが後に尾を引きました。どういうことだったのか原作を買って家族で読み、考えさせられました。ネットでの見解もたくさん検索しました。知れば知るほど深く「生きる意味(人は希望や意味無しに生きられない)」とか「命の重さ(それでも生きているだけで価値がある)」とかを思わされ、改めて映画でどう描かれていたのか確認したくなりました。映画は本当に良くできています。聴覚障害を持つヒロインの硝子の気持ちに私自身も気付けなかったことがショックだったのですが、主人公の将也が感じていることを追体験しているのだと理解しました。ラストは映画のほうが好きです。アニメでこんなに心をつかまれるのは個人的には三十年程前に観た「銀河鉄道の夜」以来です。学校に通う子供たちの話で、いじめが描かれていたり、どちらも文科省が後押ししてたり、サントラが素晴らしいことや、どちらも原作が何度も書きなおされていて、物語がまだ未完のような余韻が残るところも似ています。またどちらにもクライマックスで主人公が神に自分のささやかな切なる思いを述べる独白の場面がありますが、その中身はエゴではなく他人の幸せのために自分の命を使いたいという若者らしい純粋で切羽詰まった誓いの発露です。その願いが聞き届けられて奇跡が起き、主人公は最後に再出発できるのだなと思われる展開があります。そのファンタジー的な要素も心揺さぶられる重要な要因かもしれません。世の中がわかったような気になっていた若い時よりも歳を重ねる程に「今、見えているものだけが全てではない。むしろ見えないものや未来にどのような意識を向けるかのほうが大事だ」と感じているだけに、とても説得力を覚え、感動しました。
一言で衝撃的な作品でした。
ちょうど山田尚子監督が舞台挨拶にいらっしゃった日に鑑賞しました。
観に行くきっかけは『君の名は。』を鑑賞してから2ヵ月ほどの間にTwitterで『聲の形』の評価の高さを感じ、気になり始めたからです。
因みに前情報は『聲の形』公式サイトにあるPVのみで、原作のコミックなどは全く見ていません。
作品の内容に関してですが一通り見てみて“リアル感”と“場面場面の衝撃”を感じました。小学生時代ではよく見られる場面が過去を思い返せば妙に納得してしまったり、ただ今の目線で見るとどうしても許せない感情が沸き上がってしまったりしてしまいますね。そういったリアル感は非常に伝わりました。
あとリアルならではで起きること、不測の事態、人間関係のいざこざ、過去と現実など様々な場面で衝撃的で、結構心に来ました。ストレートなリアルさが描けていると思います。
けど一番は硝子の聴覚障害が肝で、“伝えよう”という気持ちと将也の“変わろう”とする姿がとくに心に残りました。
初鑑賞が山田尚子監督の舞台挨拶の日ともあり、本当に素晴らしい作品だな~と感じ、素直に拍手しました。
監督の貴重な話も聞けましたし、その後原作が気になりコミック全巻を読みましたが、映画で全て収まりきらないほどのボリュームで映画で語られなかった話も多くあり、驚いたことを覚えています。
総評ですが、観て良かった作品でした。それは間違いないです。
また、この作品は2回観に行きましたが、内容がちょっと濃い(重たい)ので2回目は1回目ほどのめり込みはしませんでしたので4.5という評価にさせていただきました。
重たいけれど、大事なテーマ。傷ついた者達の確かな絆。
【賛否両論チェック】
賛:傷つき、生きる意味を見失っていた主人公が、かつて傷つけた相手と再会し、次第に惹かれていく様子が、切ない雰囲気の中で描かれるのが印象的。その過程で少しずつ他人の声を聴こうと、必死で心を開いていこうとする姿にも、またグッとくるものがある。
否:イジメや自殺未遂等、重たいテーマが続くので、軽い気持ちでは観られない。
軽い気持ちでイジめていたことが、全て自分に返ってきて、初めて他人の痛みに気がついた将也。彼が死ぬ前の身辺整理のつもりで再会したイジメの相手・聴覚障害を持つ硝子と打ち解け、次第に心惹かれていく姿が、切なくも温かな雰囲気の中で描かれていきます。
イジメや自殺未遂等、重たいテーマではありますが、思春期の主人公達が葛藤し、ぶつかり合いながらも彼らなりの答えを探そうと模索していく様子に、胸が熱くなるようです。心を開けない相手の顔に「×」がかかって見える演出も意味深ですし、
「君に、生きるのを手伝ってほしい。」
というセリフは、本当に心に残る名言だと思います。
なかなか気軽に観られる作品ではないかも知れませんが、生きることを改めて考えさせられる、そんな1本です。
私の映画
聴覚障害、いじめ、自殺、恋愛…
いろんなテーマが折り重なっている作品だから、観た人それぞれの経験や興味によってどこをクローズアップするのかは変わってくるだろう。
私にとっては完全に、ディスコミュニケーションの映画だった。
主人公の将也が校内すべての人間の顔に×を付けたあたりで号泣。
その後はずっとダラダラ泣き続けた。
泣きすぎて吐きそうだった。
これは私の映画だ。
だから、客観的に、冷静に評価することなんてできない。
映画を観て泣いてたのは今の私じゃなくて、
学校内の全ての人間の顔に×を付けて、俯いて、見下して、
でも誰かに手を差し伸べてほしくてしょうがなかった、17歳の私だ。
あの頃の自分が見たら…、多分受け入れられないだろうな。
そんなにうまくいかねえよ、って言うと思う。
でも彼女に言いたい。
今いる世界が、世界のすべてじゃないってことを。
いろんな経験をして、自信をつけることで、世界はどんどん広がるってことを。
ポスターのキャッチコピーにもなっている「君に生きるのを手伝ってほしい」の台詞が素晴らしい。
本当に生きるのがギリギリな将也だからこそ、嘘くさくない重さが生まれる。
それにしても、将也のお母さんの髪型はあれでいいのか…?
高校生の硬質ヒューマンドラマ
今年ベスト!
見た後、どこか優しい気持ちになれる
ゼログラビティの形
【感動】予想以上のクオリティ
動いていると感情に
マガジンで読んでいました。その時はとても考えさせられる良い作品だと思っていました。その時の思いで、きっと映像になるとまた違った感情を持つだろうと思って映画館へ足を運びました。映画を観た感想は、漫画で読んだ時より感情を揺さぶられたというのが正直な感想です。とても良かったと思います。
漫画で読んでいた時は、問題意識のあったジャンルなので、考えながら読み進める感じがあったのだろうと思います。
ですが、画面が動くということが、人により感情的な動きを引き起こす要因になるのだと思った次第です。
だからと言って、漫画では感動しなかったということではないのではないかと思っています。考えさせられたことは、感動の一種なのではないかと思いました。
映画では、漫画で読んだ時のストーリーが呼び起こされてきました。内容的に覚えていたものと同じなのだな、と感じたのではないかと思います。
ですが、その主人公達が見せる動きは、人としての、息づかいや間があって、そこに感情が感じ取りやすくなっていたのではないかと思います。
京都アニメーションさんたちの、尽力が同じ作品であってもより人の感情に近くなる工夫をしていただいたものと感じました。
原作とともにとてもとても良い作品であると、私は感じました。
道徳アニメ
NHKで以前放送していた「中学生日記」を思い出しました。
内容があまりにも道徳的なテーマだったので。
学校、教師、保護者、生徒、友達、そして障害者。
学校生活という社会で毎日を送っていた頃を懐かしくもあり
またもどかしくてたまらない気持ちが思い出されました。
「人との繋がり」というテーマを
若者から大人までそれぞれの世代で
あらためて考えるきっかけを与えてくれる内容だと思います。
あの頃の自分から今の自分は成長したのだろうか?
人の気持ちがわかる大人に自分はなれたのだろうか?
自分の気持ちは伝えないと伝わらない。
伝えても伝わらない。
自分の気持ちや考えを相手に伝えることがどれだけ難しいことか…
そんなことを考えてしまいました。
原作を見てから映画を見ました
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