「感心した。いい映画を観た。」映画 聲の形 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
感心した。いい映画を観た。
実は、彼女の話ではなく、彼の話だったんだなあ、と最後に感心したことを思い出しました。
2021/4/29追記
上記のような簡単なレビューしか残さなかったか、ずっと心に引っかかっていた本作。今回、NHKが地上波でやってくれた。
観た感想は、やっぱり、よかった。
あらためて観ると、「最初からずっと彼(石田)の話じゃん」と思う。そういう意味で、かってのレビューに違和感はあるが、実際に観た時には、心底からそう感じた。ああ、救済されたのは(という受動的な言い方ではないな。真に心を開いたのは、または、耳を開いたのは、の方が正しいな)石田だったんだ、と痛烈に感じたのを思い出した。
そう、観ている間の自分の感じ方は、あくまでも「硝子をその環境から外に出す石田」的な構図を無意識のうちに感じながら観ていたからこその、驚きだったんだということを思い出した。硝子の方が "きっかけ" で、外に引き出されるのが石田、という映画なんだと気づいたことは、けっこうな衝撃だった。
この5〜6年間、様々な映画で、差別とは何か、自分をどうやってその泥沼から引き揚げればいいのか、といったことを気づかされ続けてきたが、その入口くらいで観た映画がこれだったなあ、と懐かしく思う一方で、二度目ならではの感動を体験できた。
幸い録画できたので、ずっと長く付き合っていく映画になるだろうな。
コメントそして共感ありがとうございます。
私は以前に観た時の印象は、
「なぜ、こんなにも苦しまなければならないの?」
と、とても辛かったです。
今回2度目に観て、CBさんと同じに感じました。
実は石田の物語り、だったと。
こんなに主人公たちが心と向き合い格闘する映画は、稀少だとともに、
丁寧に掬い上げる言葉の行き違いや誤解、わだかまり。
すごい映画だと思います。
CBさん、毎度コメントありがとうございます。
まさしく将也の物語でしたよね。
硝子の心が読めるところはプレゼントしたところと「月」。そしてクライマックスのところ。
もう一度見たらもっと発見があるかもですね。
硝子に詫びたい、力になりたい!と行動する事で、将也の方が助けられ、心を開いた映画だったんですよね。ラストの将也の涙は外に引き出された事への喜びの涙だったのだなと思いました。
こちらこそ、よろしくお願いします。この映画は、レビューに書いたように、彼の(反省と成長の)映画だったのか、とホントに最後に気づかされた点が、自分の中で好印象だったことを、今でも覚えています。好きな映画です。
美紅さんがレビューを書く機会が来たら、あらためてそちらにアップしますね。