「原作読んだ人には物足りない」映画 聲の形 イマジンさんの映画レビュー(感想・評価)
原作読んだ人には物足りない
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人と人との摩擦が本当に上手い原作だけに、今回の映画は非常に摩擦が薄く残念でした。
必要最低限の描写しかなく、石田、西宮以外のキャラの掘り下げがほとんどなく人間関係に説得力がありません。原作のドロっとして人間の汚い部分が見え隠れするあの展開が好きな人は物足りなく感じます。
そして石田と西宮母とのわだかまりの放置は本当に残念です。結弦の家出の件以来会ってない石田に対して誕生日会でのあの態度は緩すぎます。
原作では要所要所で石田に厳しい言葉を浴びせ、石田がめげず、西宮母は本当に少しづつ石田という人間を分かって行く過程がありますが、劇場版は全くなく、いきなり誕生日会に参加します。
なにも認められてない娘を虐めていたやつが家にいたらブチ切れます。そこの過程のところをちゃんと描いてほしかったです。
西宮お婆ちゃんの葬式も淡々としていて悲しかったです。
原作未読の方は楽しめると思いますが、原作既読の方は楽しめないと思います。(好きな場面やキャラの掘り下げが削られている為)
尺が足りないので仕方ないのですが、
本当に大好きな作品だけに今回の映画は非常に残念でした。
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