「これぞお正月映画!」リザとキツネと恋する死者たち よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
これぞお正月映画!
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ハンガリーの映画なのに、グループサウンズっぽい日本語の曲を歌うトニー谷なる幻の男が登場する。この人の歌う楽曲は全てオリジナルで、昭和のにおいプンプンでひどく良くできている。
学校で習った地理の知識からすると、ハンガリーはヨーロッパの中のアジア人種の国。日本のPOPカルチャーへの感応が冴えわたっているとしても不思議ではないのかもしれない。
そういえば、最後にリザと幸せになる巡査が好きなのはフィンランドの歌謡曲。フィンランドもアジア人種の国だったはず。
DNAが喜ぶ音階とか、人種主義的な言説への誘惑にかられる。
日本の怪談を、現代ヨーロッパに翻案したファンタジーとして楽しめた。お正月にはもってこいの軽く楽しい作品だった。
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