バーバリアンズ セルビアの若きまなざしのレビュー・感想・評価
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セルビア
短髪の凛々しい少年達。微妙なクラブで掛かる微妙な音が素晴らしく、背景の団地とかキレイな車が一台も走ってない感じとか、地元のショボいサッカー場とか、街全体の何気ないゲトーが良い感じ。ただ細部はあまりなく、好きな子とやれないチェリーボーイの話に終始しちゃう。もうちょっとセルビアのアナーキーな若者像を期待してたりして。
何も起きない。何も上手くいかない。抑鬱、出口なし
パンクな映画だ。 何も起きない。何も上手くいかない。抑鬱、出口なし。ささやかな抵抗も当たり前の報復。鬱憤は、臨界点。そして、何も起こらない。 this is Pank! 上の記述、あんまりなので、他人の評価を見た。 映画のイメージ:せつない とあった。共感。 セルビア、コソボ独立。政治的にどうこうでなく、何かやらなきゃという若者感、そしてここでも何もできない、起こらない。鬱屈したまま。だからこその「野蛮人」か。どんなに押さえつけられても、心は野蛮であり続ける。 バーバリアンズ、"REGGIE" での敵チームの名前といっしょだ。たしか、「野蛮人」だな。
この風、この匂い、この肌ざわり
「ディーパン」も、そうですが、目を反らしたい現実を、わざわざ映像化して、劇場公開する根性に、感動を覚えます。「最愛の大地」「サラエボの花」「神々と男たち」と観てきたので、セルビアが舞台と知って、足を運んだわけです。どちらかというと「This is イングランド」の系譜ですね。役者でなく、地元のワルガキ使うあたり、いいすっね。製作サイドの意思で、編集されまくったドキュメンタリーと違って、リアルにヒリついた空気を、醸してます。つまり、この風、この匂い、この肌ざわり、これぞ、グフふふふ…な作品です。想いを上手く伝えられなくて、悶々とした日々を、過ごしたことのある方なら、痛みを共有できるはず。嗚呼、生きるって、恥ずかしい、と、再認識できます。是非、お試しあれ。…って、わざわざ試したくも、ないですかね?。
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