劇場公開日 2016年9月10日

  • 予告編を見る

「【”一物全体””苦い想い出は、料理にして栄養にしよう・・”ベジタブル料理の達人でゲイの男性と、キャリアウーマンの女性との関係性を優しいトーンで描いた作品。】」にがくてあまい NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”一物全体””苦い想い出は、料理にして栄養にしよう・・”ベジタブル料理の達人でゲイの男性と、キャリアウーマンの女性との関係性を優しいトーンで描いた作品。】

2021年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー バリバリのキャリアウーマンだが、私生活はだらしなく、ある理由で野菜が食べれない江田マキ(川口春奈)と心優しきベジタブル料理の達人でゲイの渚(林遣都)は、ある晩、バーで出会う。
 そして、酔いつぶれたマキを渚はマキの部屋に連れて行く・・。ー

■感想

・渚が作るベジタブル料理の数々
 ”ゴーヤの冷やし茶わん蒸し”キノコのポタージュスープ””キビのキーマカレー”
 の美味そうな事。

・実家が有機農家で軌道に乗るまで苦労したマキは、野菜が食べれなかったが、渚が作るベジタブル料理で心も身体も癒されていく・・。

・マキの同僚に無名だった松本穂香さんが出演していたり、渚の後輩に今や超売れっ子の新田真剣佑が”真剣佑”名義で出演しているのも嬉しい。

・なにかと衝突するマキと渚だったが、二人が抱える問題
 ーマキは実家との関係性、渚は兄の死ー と向き合っていく姿。
そして、二人は恋仲にはならないが、お互いが大切な存在に変わっていく過程が描かれる。

・マキが、渚に無理やり実家に連れて行かれた際に、明かされた幾つかの事実。
そして、渚がマキの父(中野英雄)と作った油揚げの餃子をマキの両親(中野&石野真子)と二十歳の際に着なかった晴れ着を着て食べる姿。

<当たり前だが、料理は食べる相手の体調などを想って作る事の大切さが、キチンと描かれた作品。
 林遣都さんは、ビーガンではないか・・、と本気で思った作品でもある。>

NOBU