フランス組曲のレビュー・感想・評価
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トランクの中に60年間埋もれていた作品
アウシュビッツ収容所で亡くなられた作家が
書いた作品、執筆半ばで命を絶たれた為未完作です
敵対する同士の哀しく切ない恋愛
ただ、ロマンティックな恋愛という訳でなく戦時下の
冷徹で残酷な部分も描かれていて中弛みしなかった
主演はミシェル・ウィリアムズ。
相手役には、マリオン・コティヤー
主演の2人がぴったりでとてもいい
義母役はイングリッシュペイシェントのクリスティン
スコット トーマス 彼女もいい!
私は泣いてしまいました ピアノの旋律が美しいです
原作本を図書館で貸りて読みました
かなり厚い本で、映画とはまた違うタッチですが
読みやすくとても秀れた作品でした
ラストは映画と違います。通行証をリシェルに
渡して彼はロシア戦線に向おうという所まで
この作品は続きを作者は書きかったが
アウシュビッツで命を断たれたため描けず
感性豊でクオリティの高い作家さんなので
とても残念です。
この先は読書が想像するより仕方ないです。
映画自体は第2章ドルチェの部分です。
原作がアウシュビッツで亡くなった作家の未完の小説だけどナチス対ユダ...
原作がアウシュビッツで亡くなった作家の未完の小説だけどナチス対ユダヤ人の話ではなく、フランス市民対ドイツ軍の話で、悲惨さの描き方はそれほどでもなくて、途中、これは戦争が背景なだけのベタベタの恋愛映画か、もしかして観に来なくてもよかったパターンのやつか?!と思ったが、それでは終わらず、ホッとした。クリスティン・スコット・トーマスが演じるいけずな姑の変化が、良い。
マティアス・スーナールツが故・アラン・リックマンの「ヴェルサイユの宮廷庭師」と似たような役柄で、泣かす。顔が悲しそうなんよね。
稲妻のような真実を抱きしめて生き抜く
ドイツ軍が進駐してきたフランスの田舎町。
戦争に出た夫の安否も知れず、不安な日々を過ごすリュシルをミシェル・ウイリアムズが好演。旧家であるリュシルの嫁ぎ先に寄宿するドイツ人将校がまたいい。音楽という共通理解が二人の距離を縮めていく過程がとても丁寧で、心打たれた。一線を越えなかった(越える意思はあったが越えられなかった)ふたりでありながら、深く深くゆるぎない絆で結ばれた様が画面からしんしんと伝わってきて切なかった。
中尉と別れた後のリュシルの心境を考えたとき、茨木のり子という詩人の『歳月』という詩を思い出した。
その詩の最後は、
「たった一日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめて生き抜いている人もいますもの」
という言葉でしめられている。
まさにリュシルは、いつか終わるであろう戦争のあとに、中尉との再会を期して、生きる希望としていたのではないだろうか。
たいして中尉は、別れの場面の一件を見過ごしたことで、そのことを自分の罪と密かに秘め、命を落とすことに躊躇がなかったのではないだろうか。
そんなふたりの結ばれることのなかった恋が、柔らかなピアノの旋律に見事にシンクロしていた。
愛国心と愛との狭間で
ミシェルは、はまり役。
予告編を見て、もっと単純な話しをタラタラとやるのかと思い、私的には、期待していなかったのですが、意外とメリハリがあり、複雑な話しだったので見応えありました。主人公のミシェルは、この映画にピッタリでしたね。久しぶりに彼女らしい映画でした。後、義理の母が冷たいようで、実は、人情味がある人であるのが、垣間見れたのも意外でした。原作は、読んでいないので知りませんでしたが、原作が、しっかりとした本であると言う事と、制作会社、プロデュース、の三位一体が噛み合った映画でした。
予想以上に良かったです
ドイツ軍将校とフランス人人妻の禁断の恋
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