「邦題に偽りあり、が、真摯」マネー・ショート 華麗なる大逆転 とも君さんの映画レビュー(感想・評価)
邦題に偽りあり、が、真摯
池袋シネマサンシャインにて。端的に結論を言えば、「邦題に偽りあり」です。華麗なことは一つもないし、大逆転もあんまり感じなかったです。しかし、作り手がサブプライムローンやリーマンショックにまつわる、銀行や投資家の連中に、真剣に怒っていることはきちんと伝わってきました。監督が「俺たちニュースキャスター」のアランマッケイということでコメディ要素はあります。が、敢えてそれを抑え、実際に多くの人が被害を受けたことをきちっと伝えていることは好感が持てました。経済的なことに無頓着な自分でも、話を一生懸命追ううちに、おぼろげながらも真実がわかってきます。とりあえず、資本主義は今回の失敗から何も学んでいないという事実にはいい加減嫌気が指したのでした。
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