劇場公開日 2015年11月4日

「「バカヤロー!」たちに捧ぐ映画」サクラ花 桜花最期の特攻 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 「バカヤロー!」たちに捧ぐ映画

2025年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

貧して鈍して頭にウジが沸いていたとしても、一体誰がこんなヤケクソ(もはや作戦でもなんでもない)を思いついたのか。一体誰がゴーサインを出してやらせたのか。間違いなくキ〇ガイだよ!超A級戦犯だよ!「バカヤロー!」だよ!敵は海の向こうじゃなくて身内にあったんかい!と思わされました。
呑気に「カッケー!」と思って、ハセガワの一式陸攻とセットのプラモを作っていた自分が恥ずかしいです。
まぁ、こんな狂気の歴史があったことは知っていたのですが、作り事とはいえ目の前に見せられると、何ともやりきれない気持ちになります。
前回の『ジェノサイド004』のレビューの〆で「後味の悪い映画が好き」とか書いたくせに、本作は違いました。
せめて一矢報いるラストであってほしかったと痛切に思いました。あたら若い17歳をあんな形で犬死にさせるなんて鬼畜の所業ここに極まれりだよ!「責任者出てこい!」だよ!間違いなくイグノーベル賞の筆頭だよ!
ほぼワンシチュエーション劇のチープっぽさ故か、こちらでの評価は芳しくないようですね。
私は非常に非情な緊迫感と狂気を描いていて、中だるみを感じずに最後までモニタに引き込まれる秀作だと思ました。

野球十兵衛、
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