ダーク・プレイスのレビュー・感想・評価
全70件中、1~20件目を表示
感動の渦に巻き込まれた「サラの鍵」のような“希望”が感じられず…
昨年、私を感動の渦に巻き込み、
度重なる鑑賞と原作本の購入に至った
「サラの鍵」の監督作品と知り初鑑賞した。
しかし、私にはこの映画の
物語性や登場人物への理解が及ばなかった。
・判決が8歳の子供の証言が決め手に
なったように描かれ、
更には、複雑な殺人犯行に見える犯罪が
何故ベンが犯人とされたのか等、
当初のこの事件の裁判が、さも“いい加減”
だったように感じられることには違和感
ばかりだが?
・自殺に見せかけるはずだった自殺幇助人の
殺人手法は、とても目的を果たせるような
手法には見えないが?
・また、主人公の兄は何故、
真相を語ることなく28年以上の長期に渡り
刑務所に入る決断をしたのか?
自分の子供を宿したディオンドラや、
嘘をついた妹が幼すぎることへの
気遣いなのだろうか?
等々、あまりにも設定が
不自然過ぎるように感じたのは、
全てが原作によるものなのかは分からない
が、理解に苦しむばかりだった。
それでも、最後には
ジル・パケ=ブランネール監督が「サラの鍵」で
見せてくれたように“希望”を示してくれる
だろうと期待して最後まで観ていたが、
これも単に過去の重しから解放されたかの
ような主人公のセリフで締められたのは、
「サラの鍵」と同じ監督作品としては
大変安易に感じられ、残念に思えた。
盛り上がらない
一家惨殺事件の生き残り、リビーのり証言を発端に嘘と真実が交差し合うハラハラドキドキの〜と思って期待しましたが、演出不足のせいで最後のサプライズ的なオチまで一切盛り上がらない単調な展開でした。
せっかくのシャーリーズセロンが勿体無いですね。人の描き方が不明瞭な上に過去と現在が突然交差するのでややこしくてどうでもよくなってきました。取ってつけたような殺人クラブも大した意味は無いし大金を出してまで無愛想なリビーにつきまとうライルの存在もイマイチピンときませんでしたね。
テーマ自体は面白そうなのに映画はなんでこんなにつまらないのかなぁと思っていたら原作がゴーンガールの著者と聞いて納得しました。
真実はどこにあるのか?
1985年、カンザスで起きた一家惨殺事件をモチーフにしたサスペンス・ミステリー。母親と長女、次女が殺され、犯人として逮捕されたのが、15歳の長男・ベンだったというショッキング事件として、世の中に知れ渡った。逮捕の決め手のなったのが、その時、生き残り、当時8歳だった三女・リビーの証言だった。
長男は、終身刑を受け、服役していた。その後、リビーは、全米から注目をされる中、親戚をたらい回しにされ、心に闇を背負いながら、次第に排他的な生活を送り、31歳となっていた。
そんな折に、有名事件の真相を探り合うサークルからの招待を受け、サークルのライルと共に、改めて24年前自分の証言は、本当に真実だったのかを調べ直すことにする。
リビーが調べていく中で、ベンが逮捕当時から、警察にも家族にも告げず、ひた隠しにしてきた秘密がある事に気づく。それは、ベンと付き合っていた彼女との若すぎた恋愛の結末で、事件の真相にも大きく関っていることが、明らかになっていく。そこから、惨殺事件の真犯人と動機についても、意外な展開を見せていく。
リビー役のシャーリーズ・セロンは、強い女から魅惑的な女、悪女まで、今やどんな役が来ても安定感のある演技をみせてくれる。本作でも、事件のトラウマを抱え、擦れた生活が染みついた・哀愁漂う女を演じている。
また、ベンの当時の恋人役を演じたクロエ・グレース・モレットは、これまでの役柄とは一線を画した、不良少女役に挑んでいた。
原作が、『ゴーン・ガール』のギリアン・フリンということで、最後までジリジリさせるサスペンス・ミステリーとしての面白さは間違いない。但し、その真犯人は、やや短絡的な感じもして、残念だった。
ミステリーサスペンス映画ではないね。
事件の真相を追求することは、必ずしも正解ではない。
という映画や小説は多数あるが、
本作では「半分正解」という中途半端な印象。
28年前の悲惨な事件の謎を
解き明かすミステリーサスペンスだと思っていたが、
暗く、淡々と事実を積み重ねていくストーリーなので
ミステリーサスペンス映画ではなかった。
では、事件の加害者と被害者の心理状況の
変化を考える映画かと思ったが、そうでもなかった。
ミステリーサスペンスにしては淡々と進めすぎ、
心理状況を描く映画にしては、
登場人物や細かい事件が多すぎ。
だから、どっちに焦点をあてて観ればいいのか分からなくなる。
どういう意図で作られた映画なのだろう。
ベンのノートに書かれていた名前の意図するものは?
なぜ幼いリビーは「ベンが犯人だ」とウソをついたのか?
ここだけが疑問。
ま、その疑問が解けたところで映画の評価が上がるわけでは
ないのだが。
3.4点最後の台詞が良かった
全体的にどうなるんだろーと気になる展開でした。
映像もきれいで胸糞展開もないので見やすい。
事件の真実はそこまで驚くべきものはありませんが
「普通でいい、普通の人生が今始まった」という台詞が良かったですね。
ああ、僕の人生もまだ始まったばかりだと思えました。
不幸が招いた家族のミステリー
1985年カンザスの田舎にてある母親と娘2人が惨殺。生き残った娘リビーは兄ベンが犯人と証言。一応事件には決着は着いたはずだった。23年後生活に困っていたリビーは金の為に過去有名殺人事件を語り合う「殺人クラブ」に招待されるが、それを機に事件の真実が判明されていくストーリー。
あらすじだけ見れば面白そうに感じる。
過去映像が流れ、現代にて真実が暴かれていく。
流れとすれば悪くないのだが、いかんせん抜け落ちている所が多々あった。
・兄ベンが犯人だとする理由が浅い。
・ベンが幼女達に悪戯していると言われ、母親は幼女達の家に確かめに行くが、ベンの写真を持って行く事もしない。
・主人公リビー役のセロンが真実に向かっても、自分に対する後悔の念などが一切出ない。兄への罪悪感が無い。
などなど。
もう少し脚本や映像などに工夫があれば上質なサスペンスになれたかもしれないだけに、ツッコミ何処を探す様なサスペンス映画化には少し残念。
シャーリーズ・セロン秀逸な演技
個人評価:3.7
美しい容姿や美貌とは無縁な主人公。シャーリーズ・セロンらしい役柄。
スーパーモデルの片鱗を微塵に感じさせないタバコの吸い方、歩き方ひとつとっても、すさんだ過去を送った主人公を表現し様になっている。
物語としてはストーリー展開が早く、結末を安易に急ぎ足で描いている為、作品としての重厚さには欠ける。
お兄さんの内面をもっと丁寧に描いてくれれば、悲しみの深い感動作になったと感じる。
しかしながら、シャーリーズ・セロンの演技は秀逸な一本。
シャーリーズ・セロン
惨殺事件の遺族として寄付金が集まり、28年間働かずにいたリビー・デイ(セロン)。生活費にも困っていたリビーは、500ドル出すからと言うライル・ワース(ホルト)と会うことになった。
ベンは上訴もしなかったし、釈放を望んでなかった。当時の捜査資料も見せてもらい、ベンが少女にイタズラされていたことを知り、ライルと共にその被害者にもインタビューする。ベンにはディオンドラ(モレッツ)という17歳の恋人がいて、妊娠していたのだ。そんなベンが少女へイタズラした罪で追い詰められていた。そして、ヘビーメタルに憧れ、悪魔崇拝を信奉していたのだった。
結局、犯人は自殺志願者を殺すという男で、長姉のミシェルだけはディオンドラが首を絞めて殺していたという真相がわかり、ベンは釈放された。
唐突すぎる結末だったが、恋人とその子どもを庇うような格好でベンは刑に服していたという形。すっきりしないところもあるが、シャーリーズ・セロンの暗さが何となく良かった。
地味だか面白い
シャーリーズ・セロンが主演である理由があまり見出せなかった。彼女にこの役はマッチしていなかったように思う。
ストーリーは案外地味。でも28年前の事件の真相が徐々に明かされる終盤は緊迫感があって良い。見る者を引き込む静かな迫力がある。
ジャケットにある「彼女が見なかったものとは」という思わせぶりな文言は誤解を招く。重要なのは彼女が何を見たか、何を見なかったかではない。彼女は「兄が殺すところを見た」と嘘をついただけのこと。なぜそのような嘘をついたのかは明かされていないが……。
オカンがかわいそう
ちょいちょい混乱するシーンもあって、とっ散らかった印象もありましたが
全体的に重く暗い悲しい家族愛の話で見応えはありました。
マッドマックスコンビでしたがホルトがあまり活きてなかったのが残念。
あんな格好でもシャーリーズ・セロンは美しかった。
最後の兄ちゃんの涙が印象的。
登場人物が無意味に多い
下の方もレビューしてますが、無意味に登場人物が多い。名前が出てくる登場人物が15~20人ぐらいいる。詳細にストーリーを理解しようとすると、登場人物の名前を覚えるのに頭が疲弊します。
退屈。
ゴーン・ガール程の衝撃とか展開はない。
主人公がどんな人間なのかよく分からなかった。登場人物も無駄に多い。
この映画のメッセージが自己犠牲みたいだけど、思い入れ深いシーンもなく、感情移入しなかった。
記憶に残らない映画。
シャーリーズが美しい
きれいな人って、どんな格好をしててもきれいですよね!
、、以前、モンスターって映画でどえらく太った時には度肝を抜かれましたが、この映画のシャーリーズ・セロンが本来の御姿ですよね。
内容はダークなものでしたが、こんなシチュエーションでは、見ていなかったことまで、見たような気がしてきてみんながそういうからそういうふうに思えてきて、、なんていう経緯があったんだろうなーとか、いろいろ考えながら見ていました。
思っていたオチとはちがうものでしたが、むしろそれでよかったです!
決して明るくはない内容の映画ですが、個人的には好きな内容でした。
全70件中、1~20件目を表示