「雰囲気は悪くないのだけれど」ダーク・プレイス kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
雰囲気は悪くないのだけれど
クリックして本文を読む
amazon prime videoにて。
アクションで押しがちな昨今のサスペンスの傾向にあって、じっくり見せる地味な映画。
過去と現在が往き来する物語進行たが、デビッド・フィンチャーのようにスタイリッシュに描くのではなく手堅く、役者で見せる演出。
真実に徐々に近づいていく構成はそれなりに緊張感があって、嫌いではない。
事件の真相は悲惨だ。
だが、自殺を事件に偽装する…というのが犯人グループについての説明だったと思うが、はっきりと撃ち殺していたところに疑問があった。私の勘違いだろうか。それとも手違いがあったということなのだろうか。
クロエ・グレース・モレッツ(現在パートはアンドレア・ロス)の娘は、母親の犯行を知っていたようだが、共犯者みたいになっていたのも理解しがたかった。
作品の雰囲気は決して悪くはない。シャーリーズ・セロン始め、役者たちも良い。
ただ、脚本の詰めが甘いのかな…という印象。
特異な犯罪の遺族(子供)には寄付金が集まったりするのかと、改めて認識。
子供が一人残されて一家が殺害されたニュースを見ると、残された子供に同情するだろうし、寄付金を送ろうと思う人もいるだろう。アメリカの規模だと、相当なものが集まるのかもしれない。
ただ、そんな同情は最初のうちだけなのも判る。悲惨な事故や事件は次々に起きるのだから…
コメントする