「”嘘”は「心の闇(=Dark Place)」」ダーク・プレイス せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
”嘘”は「心の闇(=Dark Place)」
主人公・リビーは、事件についての真相を追うにつれて事件当日の様子が少しずつ紐解かれていき、その度に様々な”嘘”によって真実が歪められていることに気付かされます。
“嘘”は人々の「心の闇(=Dark Place)」で、その”嘘”によってパズルのピースがずっと埋まらずにいるということにも。
まず、リビーの設定。悲壮感がただようヒロインではなく、被害者ビジネス(?)で食いつないでるあたりリアル感がありました。
そのせいかどうにも感情移入はできませんでしたが。
正直、作品の構成はいいものとは決して言えません。
特に、真犯人についてはミステリーものとしては反則スレスレだと個人的には思います。
また作中では、過去と現在を行ったり来たりが繰り返され、まるで小説を読んでいるかのような気になりますが、終盤の走って脱出するシーンで過去と現在の場面が一致するまではイマイチわかりづらかったな、と。
「『ゴーンガール』の…」という枕詞が謳い文句だと少し肩透かし感があるな、というのが本音です。
ずっと帽子を被ってたリビー。エンディングでは帽子を取っていたことから、長いこと殻にこもっていたリビーの長年埋まることのなかった心の中のパズルのピースが埋まって、「心の闇(=Dark Place)」に一筋の光が指した。
そんな様子が感じ取れて救われました。
(´- `).oO(クロエが観るたびにいろんな意味で大きくなっててびっくり)
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