「薄暗い闇の中で」ダーク・プレイス かなさんの映画レビュー(感想・評価)
薄暗い闇の中で
薄暗い闇にいきなり沈められたような感じがした。幼い頃に、母と姉たちを惨殺され、定職につかず、支援金や自伝によって食いつないできたリビーは、金が底をつき、殺人クラブという過去の殺人事件を捜査するクラブのライルと出会う。彼は、事件について話を聞かせてくれたら大金を渡すと言う。幼い頃のトラウマに目を背けながら、また、その事件の支援金によって食いつなぎながら。
ひたすら暗い。シャーリーズセロンの演技力は圧巻だ。彼女自身の抱えるトラウマも演技に反映されていた。
この映画について書くことは難しい。
登場人物たちの心理は複雑で、30年以上前の光景を探ることでゆっくりと見えてくる。
ニコラスホルトくんの演技はすごいなと思った。シャーリーズ演じる主人公を優しく真実を追求するのを手助けする役割を果たしている。
クロエちゃんは演じる兄の恋人役を演じているのだが、かなりビッチな役柄。びっくり。タバコをふかし、タイトな服装。
ラストはかなり意外だった。ミステリーに馴染みがないせいかもしれないが、びっくりした。
ネタバレになるからあまり詳しく、言えないけれど、過去のトラウマと正面から向き合い、追求した先には、かすかな光が見えた。
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