劇場公開日 2016年8月27日

  • 予告編を見る

「イングリッドは波乱に満ちた人生だっただろうが、悲しんでたり挫折した...」イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0イングリッドは波乱に満ちた人生だっただろうが、悲しんでたり挫折した...

2025年8月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

イングリッドは波乱に満ちた人生だっただろうが、悲しんでたり挫折した様子や落ち込んだ様子、マスコミに悪態をつく態度等が全くない。いつも堂々としている。

物心つかない頃に母親を亡くし、13才で父親を亡くし、ドイツの叔母をひとりで頼るが半年でその叔母が亡くなり、他の叔父と叔母といとこが交通事故で亡くなり、祖父や親友のモードも亡くした少女時代。それなのにずっと前向きで女優を目指し、スウェーデン、ハリウッド、イタリアで活躍。23才でハリウッドに行きアメリカで10年、イタリアで8年、パリで20年、その後ロンドンで暮らし誕生日に亡くなるイングリッド・バーグマン。
「現実から離れる為に女優になった」と語る。
娘で女優のイザベラも「俳優には多いけど母も内気だった」と話す。

映画監督で批評家のスティーグ・ビョークマンは女優のイザベラ・ロッセリーニから「母イングリッド・バーグマンの映画を作らないか?」と依頼される。
ホーム・ムービー、日記、友人に宛てた手紙、4人の子供のインタビューからなる。もちろん映画やテレビ出演の映像もある。
驚くのはホーム・ムービーの多さ。
彼女の知られざる姿が幼少期から晩年まで見れるが、写真だけで無くてフィルム映像の多さに驚いた。

このドキュメンタリーはアカデミー賞に3度輝いた伝説の女優イングリッド・バーグマンの人物像に迫る。スウェーデン生まれの少女が世界の大女優になっていった軌跡を追う。
バーグマンのボイスオーバーを担当するのはスウェーデン出身の女優アリシア・ヴィキャンデル。
音楽担当はマイケル・ナイマンが担当し最初から美しい。

イングリッド・バーグマン(身長 175cm 1915年8月29日生まれ〜1982年8月29日 67歳誕生日に亡くなる)

『オリエント急行殺人事件』(1974年)のエピソードが無かったのが少し残念。

ナイン・わんわん
PR U-NEXTで本編を観る