「静かに紡がれる物語。旅の果てに知った“生きること”。」走れ、絶望に追いつかれない速さで 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに紡がれる物語。旅の果てに知った“生きること”。
【賛否両論チェック】
賛:死んだ友への旅を通して、少しずつ“生きること”への感じ方が変わっていく主人公の姿が印象的。過剰にならず、自然のままを切り取った演出も粋。
否:展開はかなり淡々としていて、退屈しそう。時間軸もやや分かりにくいか。
多くを語らず、演者さんの雰囲気と風景描写でお話が進んでいくのが、粋でステキです。“親友の死”から抜け出せずにいる主人公が、友の思い出の地への旅を通して、その死と向き合い、自分の生きる力へと変えていく様子が、淡々と描かれていきます。
ただ、悪く言ってしまうと「死んだ親友の故郷に行くだけの映画」で片づけられてしまいそうなのも、たまにきず。ストーリーそのものはかなり単調で、それでいてとても静かな演出なので、人によってはメチャメチャ眠くなってしまうかも知れません(笑)。
いずれにせよ、青年達の生き様を自然に切り取った作品ですので、気になった方は是非。
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