劇場公開日 2016年11月26日

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「退廃的ジャズマンの代表選手」ブルーに生まれついて ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5退廃的ジャズマンの代表選手

2024年8月12日
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鑑賞方法:TV地上波

ウエストコーストジャズの先駆けの一人として、当時のジャズ界に華々しく登場。その後ドラッグに溺れ、ドラッグで音楽生命を絶たれ、音楽界から忘れられドン底へ。復活後はジャズマンとしての第二の人生をヨーロッパで歩む。まるでジェダコースターのようなジャズマン、チェットベーカー。
1970年の暴行事件から復帰までの過程にフォーカスする本作は、葛藤を抱えながら静かな幸せをメランコリックに、そしてクロードルルーシュの「男と女」のようなトンマなで描く。
ただし、その先を知る者や映画文脈的にも収束していく、その一点に向かう過程が、どこかもどかしく思えてくる。
音の潮流が激しいアメリカにおいては彼のサウンドは、どこか懐古的過ぎた分ヨーロッパを選択したのは、結果的に良かったようにも思う。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。