「最後に選んだ道」ブルーに生まれついて フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
最後に選んだ道
トランペットのジャズマンが恋人、友人に支えられながら薬と戦い夢に挑む話
ジャズミュージシャンのチェット・ベイカーの半生を映画化した本作、とにかく主演のイーサン・ホークが素晴らしい演技を見せてくれる。
薬物中毒と顎のケガ、どん底で明日も見えない絶望感、足掻く姿を見ていて胸が締め付けられた。
それでも支えてくれる恋人の愛、自分だけじゃなく彼女のために頑張ると男の顔はカッコいいの一言だ。
劇中の歌も演奏も一人でこなしている点も役者魂を見せつけられるし、上手なので説得力もあった。
作品内の画も一つ一つ綺麗だしかっこいい、浜辺を歩く二人、畑で練習する姿など、自然とトランペットとイーサンが最高にきまっていた。
チェット・ベイカーの事を知らなかったので最後の展開もハラハラしたし、いい映画体験でした。
劇中セリフより
「一つ武器を見つけて磨けばいい」
得意な事、好きな事を続ける、誰にも負けない武器を持とう。
まずは武器を探す事から始めてみようと思います。
見つけたら錆びないように気を付けながら磨く、戦う時が来るまで。
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