「切なさのカタルシス」ブルーに生まれついて 渡辺 博正さんの映画レビュー(感想・評価)
切なさのカタルシス
これ程切なく哀しいそれで居てクールなラストシーンはあっただろうか。究極の選択を迫られる。芸術的成功を得ることの代償として再び悪魔との関係を持つか、否か。名声を得るが恋人は彼のもとを去る。演奏しながらそれを追う無表情な彼の一瞥。芸術家の業のようなものを的確に硬質な映像は捉える。出色の秀作。
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これ程切なく哀しいそれで居てクールなラストシーンはあっただろうか。究極の選択を迫られる。芸術的成功を得ることの代償として再び悪魔との関係を持つか、否か。名声を得るが恋人は彼のもとを去る。演奏しながらそれを追う無表情な彼の一瞥。芸術家の業のようなものを的確に硬質な映像は捉える。出色の秀作。