「戦争の狂気」ヒトラーの忘れもの アルバさんさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争の狂気
勝てば官軍、とはわかりやすい言葉で。
戦勝国となった途端にこうなってしまう。
ヒトラー憎けりゃドのつく全てが憎い。
実際、戦時中はどこの国でも多くの人が対戦国へのブラックな感情を持っていたのは当たり前でしょう。
そんな中で『優しさ』や『思いやり』を抱いてしまうことを恥じねばならないような環境、残酷です。
劇中の少年たちに囲まれてたら、誰だって普通の人になりますよ。兵士ではなく。
それを許さない戦争という非日常空間をどれだけ多くの人が苦しんできたか、今さらながら考えさせられます。
皆さま書かれているように、あんなラストは有り得ない。きっとこの後のシーンは軍曹のピストル自殺だろうと思ってます。
地雷を埋めたドイツはたしかに責任を負うべきだが、だがしかし…を悶々とループしながら考えてしまう、スッキリすることのない映画でした。
地雷除去機の開発に日本企業が技術力を発揮してくれている現状に救われます。
地雷の恐ろしさと、煩わしさ、そして今も世界中で地雷に苦しめられている現実があることを改めて思い知らされました。
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