劇場公開日 2016年12月17日

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「主人公は軍曹」ヒトラーの忘れもの waisighさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0主人公は軍曹

2018年12月24日
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舞台は第二次世界大戦後のデンマーク。ドイツ軍が浜辺に埋めた地雷をドイツ少年兵に除去させる話である。

主人公は少年兵たちのように見えるが、ドイツ軍の侵略を受けた被害者であり、捕虜を扱う加害者でもある軍曹が最も味のあるキャラクターだった。
ナチスに対する憎しみや、少年兵に対する情を持ちつつ、軍人として命令に従わないといけないという1番戦争に翻弄されている人間らしい役どころだ。
地雷を除去する話なので常に地雷が爆発するのでは、という不安感が映画に緊張感を持たせてくれる。

戦争映画なので全編を通して暗く、グロテスクなシーンや暴力的なシーンもあるので楽しい気分になる映画ではない。

ヒトラーの忘れもの(地雷)が戦争というもの自体の理不尽さを象徴してるように感じた映画で、観てよかったと思える作品だった。

waisigh