友だちのパパが好きのレビュー・感想・評価
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愛を語れば変態ですか
2015年公開作品
U-NEXTで鑑賞
初鑑賞
監督と脚本は『ミツコ感覚』の山内ケンジ
広い意味でのコメディー
ブラックな
粗筋
大学生妙子の両親が離婚することになった
原因は父の浮気だった
妙子の親友マヤは妙子の父に恋をした
マヤの彼氏の田所はフラれた
マヤは妙子の父を妙子の前でも「妙子のお父さん」ではなく「恭介さん」と呼ぶ
マヤは妙子の両親の離婚を知り有頂天
マヤは父の愛人ハズキにライバル心を燃やし別れることを願っていた
マヤの積極的アプローチで恭介さんと付き合い始めた矢先に霜崎恭介は夜の公園でハズキと携帯で電話の最中にナイフを持った田所に腹を刺されてしまう
先ず気になるのは母娘役の石橋けい&岸井ゆきの嬢の年齢差
まあお芝居ではよくある話
田中泯&吉永小百合で同じ年なのに父娘役というケースもあるくらいだから
最初は違和感を覚えるも鑑賞する側は受け入れる他ない
謂わばマナーともいえる
ただ村井は恋人の母に初めて会った時に「お姉さんかと思った」と言う
お世辞ではなくまあそうだろう
山内監督も罪悪感?に耐えられなかったのかもしれない
「変態」というワードがよく出るが然程変態と感じない
変態とは下半身露出とか覗きとかインセストとか汚物を食べたりとか『有言実行三姉妹シュシュトリアン』で縛られている当時小学生だった石橋けいに興奮したりとかそういうことだろう
一概には言えないが変態行為は一方的なもので同意があれば問題ないのが基本
野郎がミニスカートにノーパンで外出するのは明らかに変態だがスコットランドの民族衣装ということなら受け入れる他ないし男女入り混じって全裸マラソンもハーバード大学の伝統行事というのなら青春の1ページとして暖かく見守る他ない
マヤをモンスターと呼ぶレビュアーもいた
恋に夢中になっているだけでは
自殺未遂とかバカだとは思うけど
むしろモンスターなのは田所では
強いてあげるなら
まあ倫理観はそれぞれだし
もしかしたら凡人の多くは田所になった気持ちで鑑賞したのではないか
どうりで全ての面においてネット民の多くと共感できないことが圧倒的に多いわけだ
己の価値観を押し付けるのがモンスターならヤフコメ民の多くは怪物だ
踏切の若者も怪物
石橋けいのヌードあり
これは必然性がある
変態ではない
ヌードも含めて彼女が醸し出す雰囲気が良い
そういえば彼女は『本気のしるし』で細川さんを演じていたがあれも良かった
岸井ゆきの安藤輪子平岩紙に比べ地味なキャラだが自分的には1番輝きを感じた
左眉の上の大きめのホクロが良い味を出しているが普段は前髪を左半分垂らして隠していることが多い
『三つ目がとおる』の主人公・写楽保介の額に貼ってあるバツの形をした絆創膏みたいなものだろう
この映画作品のレビューでコンコルドという静岡のパチンコ店のローカルCMに出演していることを知りさっそく鑑賞したがとてもコミカルだ
石橋けいはもっと高く評価されて良い俳優だ
ベッドシーンの相手はなぜか宮崎吐夢
平岩紙のバーターか
全然いけてないところが捨て鉢っぽく彼女の心情をよく表しているようで良い
長回しのシーン多め
田所がマヤに振られる場面は更にロングショットでとても印象的
マヤそこにいたんかいというシーンも良い
恭介が刺されて入院している場面で元妻と娘と愛人にマヤが加わるシーンが面白い
なんだ二人とも生きているじゃないか!
うーん・・・しぶとい
ロミオとジュリエットになり損ねた
って違うか
ラストは恭介マヤ水入らず
マヤは恭介が刺され死んだと思い込み後追い自殺を図ろうと腹を自分で二度刺して病院に運ばれたらわけだが恭介の病室に現れた時は頭部にも包帯が巻かれていたが意味不明
病院で暴れてさらに怪我をしたか
妙子もハズキもあっさり妊娠する
そっちの方が怖い
どうするんだろう
二人きりでいたいからマヤは子供を作らないらしい
吉永小百合とか山口智子みたいなケースかな
人それぞれ尊重したい
マヤにドン引きすればするほどこの作品にハマったわけだがどうやら自分は平凡な人間ではないようだ
その点でははまらなかったわけだが高く評価したい
面白かった
配役
妙子の父の霜崎恭介に吹越満
恭介の娘の霜崎妙子に岸井ゆきの
妙子の親友の吉川マヤに安藤輪子
恭介の妻の霜崎ミドリに石橋けい
恭介の愛人の生島ハヅキに平岩紙
ミドリの職場の同僚だバツイチの川端惣一に宮崎吐夢
妙子のマヤの高校時代の先生でマヤと交際していたがフラれる田所陸夫に金子岳憲
妙子の恋人の村井コウジに前原瑞樹
ヘルパーの加藤さんに永井若菜
大学の講師に牧田明宏
ミドリの職場の同僚に野崎ほのかに島田桃依
ミドリの職場の上司の桑田に岡部たかし
田所にしつこく説教する踏切の若者に白石直也
産婦人科医に山村崇子
主婦Aに金谷真由美
主婦Bに高畑遊
踏切の女子高生に小柳まいか
踏切の女子高生に佐久間采那
病院の受付に大石綾子
ウェイトレスに山口奈緒子
外科医にふじきみつ彦
看護師に山村麻由美
男ってバカだな〜、、、
男の私が思ったのだから、たぶんそれで合ってるはず、、
作品紹介を先に見ていればジャンルが純愛コメディと知ることができたのに最後の方まで真面目に観てしまって、『グサッ、グサッ、ゴン(頭をぶつける音)』のシーンで音が面白く、なんか笑ってしまいました。あと、生島さんがマヤの腕を何も言わずに掴んで ぎゅ〜っとしてるシーンの長さも楽しくて良い。
疲れた働く女性の何とも言えない魅力が溢れていて素敵だなぁと思いました。
あと個人的に、妙子が晩ごはん作るって言って、じゃあ買い出しに行くかってなるシーンとか好きで、普段の惰性の買い出しに無い、希望の買い出しって気分が上がるんですよなー。
タイトルなし(ネタバレ)
終わり方やばいなぁ。
もっと観たかった。
セックスのあと早めにイッちゃったおじさんが
ブツブツ言い訳するシーンが大好き。
ダメダメなお父さんと
一見めちゃくちゃ冷めている娘と妻の長回し
ずっと観ていたい。
ありえない、だけどもありえる
どの登場人物にも共感できる、そしてどの登場人物も憎めない。
マヤも本来なら嫌な役になりそうなのに、なんだろ、憎めない。一生懸命でまっすぐで、いやまっすぐ過ぎて笑ってしまうとこもたくさん笑
たえこが「あんな人くれてやるよ」って何気なく言った言葉に、両手で口を押さえて「ありがとう〜〜泣」って本気で喜んでんのとか笑った。
「うちの家、離婚するんだよ」って電話にも本気で喜んでて、いや喜んじゃダメやろ!って思わずつっこみたくなる場面。笑
そういうまっすぐなとこが、バカだけど、好きになってここまでできないな〜〜って思うから、どこか勇気を貰えるとこもある。
だから憎めないんだろなあ…。
お父さんに関しては、ほんとに呆れる笑
でも男の人って、こういう状況になったら、多分このお父さんみたいになってしまうんだと思うわ。
だから、一見「ありえない」って思うけど、全然ありえる話だな、ってなった。
そしてみんな演技上手いな〜〜。
自然体の演技が上手い。自然って一番難しいと思うからなー。
たえこ役の子に、あ、今すごい。って思う場面何度かあった。
終わり方もすごい、それがベスト!ってゆー気持ちいい終わり。
歯切れのいい終わり方でした。
長回しヘンタイ恋愛ムービー
「すごく映画を見た」という感じがした。こういう映画が地方では上映されないのが辛いとこです……。
恋愛関係のぐちゃぐちゃをリアルにストレートにそのまま見せてくれる。
そのリアルなぐちゃぐちゃをリアルにストレートに見せる方法が長回し!すごく効果的で集中して入っていける。
長回しが多い一方で、最後の方妙子とマヤがカフェで口論するシーンはもちろん短いカットを積み重ねていて緩急が効いてる。
同じ長回しでも家での3人のご飯のシーンはある程度アップで3人がしっかり入るようなアングル、田所先生に別れを言うシーンでは遠目から通行人とかもしっかり映るようにしたロングショットで(みっともない感じがよく分かる)効果的な長回しばっかりだった。
自殺未遂を止める人や、カフェの全然関係ないカップル、会社の上司など本筋には絡んでこない人たちも写るので作りものでない「ヘンタイ」を見ることが出来る。
また、愛人とカフェで話してるシーン、公園でマヤと恭介が話してるシーンはうしろにそれぞれマヤ、田所が隠れててこれも長回ししながらも手前と向こう側で見ることが出来て面白い。
いろんなぐちゃぐちゃの恋愛が根本的に狂っていてヘンタイなのかもしれないけど、こういうぐちゃぐちゃの恋愛を目の当たりにして、全体的に普通の恋愛をしている妙子は彼氏とこのあとどう恋愛していくんだろう?という感じで僕は映画を見終えた。
いや違う。この映画ですべての一連の恋愛を目にした僕たちはこれからどういう恋愛をしていくのだろう?
サキュバスでありインキュバス(ヤァヤァ)
そんな仰々しいものでもなければ禍々しいものでもないのだが・・・
ある意味、ホラーコメディの分類に入るのかな?
作品内容は、魔性の天然さに振り回される男と家族、そして愛人、元恋人という昼メロにありそうな構図であるが、群像劇の構造になっており、それを巧くコメディ仕立てにしていて、しかし修羅場の状況もまたナチュラルで目を背けたくなる程、心を抉る演出もあり、小綺麗にされている。
特にラスト前の引きの上からのアングルでの後追い自殺シーンは、なかなかショッキングで驚かされてしまった。
秀逸なカメラアングルである。
ラストのお互い包帯でグルグル巻きにされていながら、お決まりの挨拶を交わすスッとぼけさは、懲りない奴らだとニヤリとさせる所も面白い。
総じて、中々心を掴んだ作品である。
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