超高速!参勤交代 リターンズのレビュー・感想・評価
全16件を表示
安定の続編。予定調和を安心して堪能できる正常進化の作品。
何でか?前作との間に違う作品を挟んでからの続編鑑賞です。
初っ端から既視感満載のスタートです。
私、実は世界遺産の某お城のある街住まいなんですよ。
行列が渡っていたシーンの橋も、幾度となく訪れているんですよ。
それが日常だから、ありがたみもへったくれもないんですよ。
外国人観光客さんが大挙押し寄せても「こんなとこ来て、何が面白いんやろ?」って、つい思っちゃうの。
かく言う私も金門橋渡ったり、サグラダファミリア見上げてみたいんですけれどね。
本文です。
行きがあれば帰りもある。前作の成功に奢らず、さらにスケールアップさせた正常進化の続編でした。
安定の人情味溢れる劇と、クスっと笑えるスパイスが効いている、そんな楽しいお話でした。
松平輝貞(石橋蓮司):「二度と失態を犯すでないぞ!」
松平信祝(陣内孝則):「はーっ!(ニヤリ…)」←絶対に懲りてないやつw
からお話は始まります。イヤな予感しかしません。
陣内さん、前作に輪をかけてアイメイク濃い悪人面です。今度は何をやらかすのかな?
湯長屋谷藩、青天の霹靂の一揆とな?案の定の信祝の仕業です。ちくしょう。
今回は上様の暗殺まで画策する始末。とことんワルよのぅ。全く懲りてない。
そしてこの度も、度量の大きい君主・内藤政醇(佐々木蔵之介)以下、知恵者の軍師・相馬兼嗣(西村まさ彦)、剣豪・荒木源八郎(寺脇康文)を始めとして、一騎当千の活躍を見せる忠義の士たちが本当に頼りになります。
頼りになると言えば前作に引き続き登場の段蔵(伊原剛志)の活躍も光っていました。
組織たるもの、こういう人たちがトップにいなきゃ。脇から支る人もいなくちゃ。下々の民のために一緒に汗を流せる人じゃなくちゃ。
異次元のなんとか対策とか寝言ばかりほざいてる、どこぞの愚鈍たちじゃなくて。←なにげにアナーキスト
前作からの、そんな安定のキャスト陣に加え、新たに魅力的なキャラクターもご登場です。
痺れたのは、何と言っても大岡越前守こと大岡忠相。義と情を併せ持つキレ者を古田新太がご好演でした。
一方の敵方では、憎き信祝に加担する尾張藩主の徳川宗春(田口浩正)も登場。こいつも、信祝に負けず劣らず相当の悪党。
ワルと言えば、尾張の柳生一族の頭の諸坂三太夫(渡辺裕之)。その男気が、敵ながらあっぱれな良キャラでした。同じ一族でありながら柳生玄道(宍戸開)は、とことん小悪党だったんですが。身内の三太夫に背後から刺されても当然。
前作でも感じたんですが。忍者弱すぎじゃね?フルアーマーの暗殺プロ軍団でしょ?湯長屋谷藩の女衆相手に苦戦するとか、面目丸つぶれですやん。
お話が進むにつれ「陣内許すまじ!」の思いがぶり返してきて。リターンズ分で二乗増幅されて。くそう!٩(๑`^´๑)۶
それって“負の感情移入”ができているってことだから、陣内さん素晴らしい演技されていると思ったんですね。映画監督としては大コケを連発しまくっているんですが。←触れたるなし!
そしてお咲(深田恭子)やっぱりめっちゃかわいいです♡(´。・ω・。`)そりゃぁ政醇だって惚れますって。
前作に続き、記し忘れていました。日本一お百姓さんが似合う俳優こと神戸浩の好演も光っていました。
この度の見せ場は千人の軍勢相手に七人&一匹の勇士で立ち向かうシーンなんですね。
軍勢を目前に颯爽と進む七人&一匹の姿、めーっちゃカッケーヽ(^o^)丿
信祝「内藤政醇!謀反の罪により切腹申し付ける!」
政醇「こどわる(断る)。幕府がおろが(愚か)であっがら、もはやじだがう(従う)ごとはでぎねぇ」ここの磐城弁の啖呵がかっちょいいです。「ベンチがアホやから野球でけへん」みたいな。さぁ!クライマックスの開戦です!
各々の持ち味を生かした獅子奮迅の七人の侍カッケーヽ(^。^)ノ です!
でもね、私は、追い詰められた信祝の台詞にはぐうの音も出なかったの。
「ぬはははは!この世は生まれが全てよ!持って生まれた金は、更なる富を生む!」て、悔しいけれど、これほんと。どないかならんもんですかね…
これに対して政醇が返す「ぢがう(違う)!生まれではねぇ!人の大事は誰どであっだ(出会った)かだ!人はたがら(宝)だ!友は…たがらだ…」ってちょっと無力に感じたのは本音。
「あーっはっはっはっはっ!笑止!人は必ず裏切るものよ!」の信祝に対して、政醇「お主、罪を償って湯長屋さごねぇ(来ねぇ)か?」は、さすがに信祝にも「バカか。おまえは?」って言われてもしゃーないって思ったの。だって“裏切る”と書いて“にんげん”って読むんだもん。『下妻物語』で深キョン演ずる桃子もそんなこと言ってたっぽいし。そんなこと思ってる私…たいがい性根が腐っています。
結局、政醇へシンパを寄せる松平輝定の一喝によって兵は引き挙げていきます。信祝(゚^Д^゚)ザマァw
そこへ駆けつける百姓の民たち。「おらだち、殿様守るだー!」&頼りになる大岡越前守も、信祝を謀反の罪で捕らえにご登場で信祝を一喝。完全に詰む信祝(゚^Д^゚)ザマァw
そんなシーンで政醇は輝定へも臆さず「わだぢの望みはだだひどづ、荒れた湯長屋をもどにもどぢていだだきたぐ」と答えます。一方の信祝は「貴様は武士の風上にも置けぬ!引き立てい!」の大岡裁きによってお縄になります。ここ痛快でした。信祝(゚^Д^゚)ザマァw
このエピソードに代表されるように、前作この2作のテーマは「人は宝」だったように思いました。
でも…人ってマジで裏切るんだもん。私の人としての器の小ささを棚に上げて言ってるんですが。どんな半生を歩んできたかはご想像にお任せします。
とにもかくにも一件落着でした。「皆の物、湯長屋藩の参勤交代、これにで仕舞いどする!」
リターンズもこれにて、大団円。
将軍様も「あっぱれ内藤、まやもや湯長屋の土を守りおったか。江戸の土も同じこと。民の土台ゆえな」と感服至極。
どこぞのロケット花火好きのボンクラ将軍も見習えって話です。そんな好き勝手を“遺憾砲”で看過する、どこぞの偉い人らも見習えって話です。←最後までアナーキスト
そんな将軍・吉宗は家臣の「信祝の御沙汰が遠島なのは、いささかご寛容かとの?」の問いに対し、「怒りは敵と思え。堪忍こそ無事長久の元よ(by 徳川家康)」と答えます。
“裏切る”と書いて“にんげん”と読むとかほざいてる誰かさんこそ、この映画に学べ!って話です。
考えさせられました。偉くなればワルになるの?はたまた、ワルでないと偉くなれないの?どっち(。´・ω・)?
喜劇的時代劇
................................................................................................
参勤交代中に、地元で一揆が起きたと噂が入り、蔵之介らは急いで地元へ。
でもそれは陣内が蟄居から復帰して、仕返しとして行った所業だった。
陣内は噂を立てると同時に、部下に蔵之介の地元を侵略させていた。
そして蔵之介らが戻った頃に陣内もそこへ向かう。
蔵之介らの前で親族を処刑するのを見物しようという思いからだった。
さらに留守の間に江戸で部下に将軍を暗殺させる方針だった。
しかし蔵之介らは勇敢に戦い優勢に立つ。
しかも人を信じられない陣内を、人が優しい自分の国に来いと誘う。
陣内は拒否、部下に蔵之介を斬れと命じるが、誰も動かなかった。
そして大岡越前の裁きにより将軍暗殺の陰謀もバレた。
こうして陣内は引っ捕らえられた。
................................................................................................
1は細菌を撲滅しながら見たから全然良さが分からんかったし、
2も最初はコメディで今イチやと思ってたけど、最後の方は良かったかな。
1をちゃんと見てたら、もっと楽しかったのだろう。
交代も艱難辛苦!
"超高速!参勤交代" シリーズ第2作。
"引っ越し大名!" 公開記念放送で2回目の鑑賞。
原作は未読。
「行きは参勤、帰りは交代」と云うわけで、内藤政醇ら、湯長谷藩の面々が帰って参りました。参勤を成し遂げ帰路に着いた一行。このまま何ごとも起こりませんように…
しかし、そうは問屋が卸さない。早くも蟄居を解かれた極悪老中・松平信祝が恨みを晴らそうと逆襲を開始。史上最大の危機が彼らの前に立ちはだかって来ました。
如何にして困難を乗り越えるか。藩と民を守るために奇想天外な策で立ち向かう内藤たちの姿が胸熱でした。小が圧倒的な大に挑む物語に興奮しないわけがない!
理不尽極まりない行程を如何にクリアするか、と云う部分は全体の四分の一程度に押さえられていて、後は乗っ取られた藩を奪還するための戦いへと突入。一騎当千の強者たちによる激しいチャンバラを堪能出来ました。前作の焼き直しにならないストーリーの工夫が楽しかったです。
※修正(2024/06/02)
やはりいわきの底力
内藤政醇の人柄と指導力に湯長谷藩の地力が加わり苦難を乗り越える。
交代を二日でという超高速!という部分はとりあえず続編なので入れといたという程度。
主眼は湯長谷当地と江戸での松平信祝と尾張柳生の隠謀への対応。
湯長谷では政醇を中心とし、江戸では秋山と大岡忠相。
バイプレーヤー雲隠段蔵も絡む。
にしても幕閣の腰砕け。
前作で信祝を謹慎処分にしたのに将軍吉宗自ら恩赦の口実作ってしまうなんて、ナンセンス。
お上の不定見が地方や下々を苦しめる、今も昔も変わらない構図。
前作も大好き
思わず笑っちゃう。
佐々木蔵之介さん演ずる殿の人柄がまた好きなところ。
自分メモ↓↓↓
参勤交代の交代、つまり戻りの事を考えていなかった。
しかも、みんなから厚い信頼を受けていた殿の村で一期が…走って走って戻り…悪い奴らを成敗。
前作に比べるとストーリーが弱い…
前作が面白かったので今回も結構期待していたのですが、ストーリーに無理がある印象でした…
前作の1ヶ月後くらいの設定なのに、前回の悪役が謹慎解かれてる時点で違和感なのに、最後に明らかになる悪事の全容から考えると、いつから復讐するつもりだったの?となってしまいました。
あと、笑いの部分も前回の方がインパクトがあった印象だったので残念でした。
引き続きお気楽な!
真面目なシーンと笑いのシーンが交互に織り成す波状攻撃で今作も気楽に楽しめました。
死体の顔がかなりヤバかった(笑)
参勤交代は終わってしまいましたが、同じメンツでゆるい話をまた観てみたいです。
次も騒動で。
前作よりパワーダウンしたのでスケールアップしている本作。
普段はおちゃらけモードの各藩士が殺陣モードになると滅法
強い!という嘘みたいな展開が同様に楽しめる。残念ながら
参勤交代の面白さは後退、いかにして超高速で豪華に参勤を
やり遂げるか!?がかなりの知恵幅で面白かった前作の様な
交代道中の見せ場がないため、若干しぼんだ内容をキャスト
とドラマで新味を出して乗り切った感がある。とはいえこの
ご時世にこれだけ楽しい時代劇が(公開も)超高速で観られる
というのは老若男女問わず貴重な宝なのでぜひ湯長谷藩には
毎年のように騒動に遭ってほしい!なんて…都合のよい希望。
(しかし古田新太があの役なんて!お前がやるか~?と大笑い)
伝えたいことがわかりやすい
超高速参勤交代テレビで拝見してから今作を映画館に観に行きました!
終始いいスピード感があり飽きない内容でした。
蔵之介さん演じる内藤が最後に言う
「人は生まれが全てではない。出会いが大切だ。人との出会いは宝だ。友は宝だ。」
という内容は心に沁みました。
面白かったです。
相馬の扱いがひどい(笑)
「超高速!参勤交代リターンズ」鑑賞。
※前作は鑑賞済み。
〈あらすじ〉
参勤交代の帰り道 「交代」に出た湯長谷藩一行が、宿敵である老中・松平信祝の画策によってさらなるピンチに陥る姿を描くドタバタ時代劇。
◎良かった所
・前作は鑑賞しましたが、細かい所は忘れてしまいました。でも、とても面白かったです。(^^)
僕以外の席には年配のお客さんでいっぱいでした。
・松平信祝の画策によって放たれた刺客たちが内藤たちの命を狙ったり、村を襲撃し、食物を奪ったり、畑まで奪われたり、、前作より最低!しかし、これに黙ってないのが、内藤の藩!藩の一人の相馬の知恵を活かして、様々なピンチに遭遇するのですが、これまた面白いw
・話のテンポが良い。
・チャンバラアクションシーン、クライマックスシーンの盛り上がりが素晴らしかった。
・相馬(西村雅彦さん)の扱いが酷かったw
井戸から誤って落下したのに、仲間たちからは、落下した仲間より水を気にしてましたしね。(笑) 他にも色々酷かったな~(^^;
◎気になった所
・方言が時折、何を言ってるのかわからない時がある。
・主題歌がイマイチ。
~まとめ~
・前作より面白かったです!\(^o^)/ 参勤交代は、詳しくはないですが、笑いがちゃんとあって、テンポも良いし、最高でした!
アクション多過ぎじゃね?
前作より、笑える部分が少なくなってしまっていたのは残念。
殺陣も、湯長谷のメンバーが強過ぎて、
勝って当たり前な感じ。
それよりは、もっとラッキーパンチが多い殺陣の方が、
この作品っぽいような気がします。
一番面白かったのは、
咲を助ける殺陣で敵と戦いながら、
殿が告白を求められるシーンです。
次があれば、また見たいです。
前作に続き
前作に続きお堀に落ちる、幽霊になる(CMのシーン)など、今までの時代劇ものにはない楽しい映画でした。
が、前作が「いかに早く江戸に着くか(参勤)」が主題だったが、今作は「どうやって敵と戦うか?」だったので、道中劇がかなり端折られてしまい、政治工作とかがウエイトを占めていた。同じじゃつまらないとはいえ…
無駄な血が流れた気がします
笑い2割
人斬り5割
無駄な血を流さない良さが減った気がします。
敵の兵隊がかわいそう。
最後のほうの
恋愛おにぎりの話がよかった。
生まれで決まることは無い
見た目で決まることも無い
よく出来た時代劇だが。
さすが松竹と言うか、
衣装、小道具の類がTPOをわきまえた良い物を出してるな〜という印象。
大名駕籠とか早駕籠とか知識がないと劇中で使うことも扱うこともできないでしょう。
襦袢の襟が汚れてたり、屋内戦で小太刀を使ったり、細かいディテールが観ていて嬉しくなる。
方言も(正しく発音ができているのかは知らないけど)とても耳触りがイイ。
予告であった亡者のフリをしてる時の「チーン」という音がなかった。
と、
21世紀に作られた時代劇としては褒めるところはいっぱいある。
が、
ストーリーは少し物足りなさを感じる。
「行きの倍の速さで帰らないといけない」というミッションが、不眠不休で走る事でほぼ解決してしまって物足りなさを感じずにはいられない。
また、味方全員が無敵の戦闘力を持っていて、クライマックスの7vs1000の合戦も真正面から戦い、誰も犠牲にならず、正論を並べて説得するという知恵や工夫、トンチのまるでない決着は残念でならない。
弱者が強者を奇想天外な方法でギャフンと言わせる事がこの物語の肝だと思う。
そもそも、陣内“アイシャドウ”孝則は最後ギャフンと言わない。
だから、席を立つ時のスッキリ感が足りないのだと思う。
あと、深キョンがカワイイ。
一言
映画としては面白かった。
熱いですよね。かっこいいよ、佐々木蔵之介w
前作のテンションを維持しつつパワーアップした感じ。
それぞれの役者がマッチしてますよね。
ただ一言!
参勤交代パート短すぎじゃねw
そこメインじゃないのw
ストーリーてきにしょうがないけどw
全16件を表示