3月のライオン 前編のレビュー・感想・評価
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透明感と意識混濁
将棋盤を通じて交錯する人々の心。全体が爽やかで透明感な基調。その上にのたうち回る棋士達、そして姉。
みんながそれぞれ違う背景にあって、生き方があって…それが、それぞれ違う盤上にあって、棋風があって…と比喩的に見えてくる。小さな将棋盤の中に広がる広大で深遠なる宇宙。生きるのは苦しい。
将棋とは
原作は未読でしたが、非常に見やすかった。
最後まで飽きずに見れました。
現代の日本人にとって、将棋は身近なものであるとは言えないと思う。
そのような状況下でも将棋について知りたくなるような映画だった。
個人的に清純派と呼ばれるような女優さんが、全く逆のキャラの役を演じるのが大好きなので、
今回の有村架純ちゃんの役がとても好きでした。
心の葛藤がよく描かれていて、台詞だけではない面白さがありました。
後編も楽しみです。
静かな格闘技
息苦しいほどの静けさの中で、将棋盤に駒を打つ音だけが響きる攻防戦。
自分は将棋もやらないし、原作も読んだことはありませんが、対局の緊迫感や臨場感は、よく伝わってきました。
また、棋士の世界の厳しい現実と勝者の苦しみも神木君の演技が物語っていました。
脇を固める伊藤、豊川、加瀬、佐々木、染谷そして、小悪魔的な新たな境地に挑んだ有村架純とそれぞれの登場人物の個性にぴったりあったキャスティングで、引き込まれます。
染谷君の特殊メークはなかなかでした。
後編は加瀬さんとの対局になるみたいですね。楽しみです。
原作は人間関係と個人の背景描写が中心の作品だけれども、映画では将棋のバトルのところを中心にしてほしかった。
ほぼ原作通りだった。どこまでかというと、ちょっとはみ出すけれど、原作だと6巻くらいまで、ちょっと足りないけれどアニメだと第一部最終回ぐらいまでだった。
とばすところはとばして、ふくらませるところはふくらまして、短くエッセンスだけを表現しているところや、前後させるところもあって、よくまとまっていた。
キャラクターも原作のイメージに近い人が多くてよかったと思う。
でも染谷将太さんの特殊メイク二階堂はやりすぎかな?
『聖の青春』の松山ケンイチさんみたいに頑張って体重を増やすか、無名でも、そのままで見た目が合っている人の方がよかった気がした。
あと佐々木蔵之介さんの島田はいいのだけれど、多少髪の毛薄くしてハゲネタやってほしかった。
内容的には女の人が原作だから、将棋の戦いというよりも人間関係と個人の背景描写が中心で、どことなく『海街diary』に近い感じの作品。
将棋のバトル中心のところは原作にはほとんどなく、しかたがないのでこの映画では役者さんの表情で表現していた。
それはそれなりによかったのだけれど、個人的には原作からはみ出して派手にやってほしかった。
特に新人王戦のところはボクシングマンガ『はじめの一歩』の東日本新人王戦と同じような設定なので、いろんな人との対戦や必殺技の応酬みたいなバトルが見たかった。
あとマンガやアニメと違い実写なので、別居している義理の姉さんが有村架純さんで日常的に絡んできたりアパートに泊りにきたり、赤の他人の倉科カナさんの家で食事をさせてもらったり泊まっていったりできるのは、ちょっとおかしいような気がした。
作り話で、別に何をするわけでないけれど、うらやましすぎるでしょう?
さらにやっかみで言わしてもらえば、主人公の桐山が将棋のエリートプロではなく、ただのフリーターだったら同じような感じになるのかな?と思うとかなりゲスい感じもした。
将棋物、おもしろいやん。
将棋のルールはわからないし、原作漫画も読んでいません。
だけど、松山ケンイチさんの「聖の青春」がとてもよかったので。こちらも観てみました。
主人公・零は自分が対局に勝つことで、相手が何かを失うことを憂いてしまう。優しくて繊細な心の持ち主なんだな。
最初はなんだかもっさりしてて、ちょっとイラッと来たんですが。
「みんな俺のせいか!俺には将棋しかねえんだよ!」は、その心の空洞が見えた瞬間。
対局中は孤独でも、その背中を応援してくれている人がいることを。零もわかって来たんでしょう。それが成長。
高校の担任の「自分を叩きのめした相手は、最高の教科書なんだよ」っていうのがガッツポーズ。ここで零の動きが、生まれましたね。単位なんか気にするなー、ってね(笑)。
個人的には。え、蔵之介さまこんなに出番があったのか!。しまったー。むちゃくちゃ渋かった。もう山形出身にしか見えませんでした。こんな棋士、いそう。
豪華な配役に圧倒された前編でした。
原作未読でも泣けた
前半駆け足な気もするが、将棋しかないのに将棋で周りが不幸になるという孤独を抱える主人公にだんだんハマっていき泣けるところまで持っていかれた。
零の成長記としても楽しめる。
1対1の勝ち負けで生きる世界のきびしさ、負けても這い上がる気持ちの強さを持つ者だけが生きられる修羅の世界を思わせる日本将棋連盟協力作品。
将棋を知らなくてもドキドキしたので、知っていたらもっと楽しそう。
後編も気になる。
有村架純ちゃんのおっぱいが気になってしょうがない。
倉科カナが可愛い。
二階堂は村山聖がモデルとわかったが、染谷将太とは気づかず。
伊藤英明が棋士てのはさすがに無理があるような。
時間の関係で猫の出番が少ないの致し方なし。
原作を読みたい、アニメを見たいと思わせる良作。
友達がいる事、応援してくれる人がいる事の大事さを感じた。
和菓子のモグモグタイム面白い
将棋を知らない愚かさ
知っていたら最高に楽しめただろうに‥自分の無知さに肩を落とす。自分のことで精一杯、周りが見えず、被害妄想が激しい。でもよく見れば、マニアックな先生や、二階堂、姉妹たちなど、自分を応援してくれている人はいる。主人公の未熟さをよく描いていた。原作が漫画ということを差し置いて、それを知らなくも楽しめた。
最高に面白い!
不遇の人生を送り、引っ込み思案な性格から倦厭され、生きていくために仕方がなく身につけた技術が妬まれ、憎まれ、疎まれ。
そんな不幸のどん底にいる桐山だけど、努力、友情、勝利といったジャンプの三大要素で人生に灯をともしていく。
もう、最高じゃないですか!!ムチャクチャ面白い!
デブの友達二階堂は、はじめだれかわからなくて「すごい役者がいるもんだな〜」とか感心していたら、染谷将太だったんだね。気がつかなかった。ビックリ!
この監督の作品は、るろうに剣心はイマイチでしたが、ミュージアムはかなり面白かった。
神木君は良かったと思う
雑誌連載開始時からの原作ファン。再現度の高さや神木君の熱演は楽しめたものの、エピソードの取捨選択や前編の区切り方は、モヤモヤするところがあり、いまひとつ乗り切れなかった。欲張りすぎたかな。
見応え十分
前後編を一緒に観てしまおうなどと思っていたら、
意外に早く劇場公開が終了してしまった。
あまり出来が良くなかった?と思っていたが、
ネットレンタルしようとしたら結構人気のようだ。
結局、ネットでもまとめてのレンタルはできず、まずは前篇。
とにかく、神木君がはまってる。
映画の学生役というとおっさんばかりで違和感ありまくりなのでが、
それは全くなし!
複雑な環境下で育った天才高校生を見事に演じでいる。
舞台は将棋界だが、スポーツなどどの世界にも通じる話だ。
尤も、スポーツなどよりはるかに繊細で奥深い世界で、
彼の苦悩と時折見せる喜びが心に沁みる。
近所の家族やライバルなど、取り巻く人たちも見事だ。
特に、有村架純はいい意味で想定外だった。
こういう屈折した感じが彼女の本質なのかも。
前篇としては、これ以上なく満足。
後篇への期待は膨らむばかり。
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