劇場公開日 2017年3月18日

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「優しさと繊細さ闘争心と緊張感!」3月のライオン 前編 Narizoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0優しさと繊細さ闘争心と緊張感!

2017年3月19日
iPhoneアプリから投稿

神木隆之介主演作ってのは、ホントにやばいんだな。ここ最近。
ポスタービジュアルの段階ですでに少し漏れてくる勝負師たちの葛藤と艶気。この作品はそのエモーショナルな期待を裏切らない。
今回も蓋を開けてみれば「将棋指す映画でしょ?」というなんだか地味な思い込みを一蹴する、超一級エンタテインメントになっていた。熱い、熱いんだよ。

大ヒット将棋漫画を原作にしたとは言っても、原作は未見、将棋なんてもう忘れかけてるくらい指してない俺なのだが、脇を固めるのが有村架純、佐々木蔵之介、加瀬亮、染谷将太、豊川悦司、伊藤英明…なんか凄そうな布陣だったんで気になって気になって、劇場に足を運んだのだ。明け方まで酔っ払ってカラオケやった明けの3連休中日、109シネマの日で、1100円だったという好条件の中、ミニスカートの広瀬すずがピョンピョンしてるに違いない、いかにも楽しそうな映画と一瞬悩んだ末に、こっちを選んだ俺エライ!眼力スーパーだな、さすが俺!(爆)

監督はNHK時代に「ハゲタカ」や「龍馬伝」を演出してきた実力派の大友啓史監督。
(実写版「るろうに剣心」シリーズは、チョッとアレだったけど。それはもう忘れよう(笑))

とにかく優しさと、繊細さ、闘争心と緊張感に溢れたこの作品のテンションは、勝負の世界の極限と様々な事情を抱えた魅力的なキャラクターの人間模様に一気に観客を惹き込む力を持っていた。
これだけの登場人物と、情報量を詰め込んで、138分にきれいに収めた脚本も素晴らしい。
こうなると、原作未見だったのは続きを楽しみに見られる分、幸せなことに思えてくる。
後編は、4月22日公開。
すでに楽しみで仕方ない。

Narizo