「聴衆の側にスポットライトを当てた演出が良かったです⭐️」ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る sanjoo_kusuriyachooさんの映画レビュー(感想・評価)
聴衆の側にスポットライトを当てた演出が良かったです⭐️
「三大オーケストラ」の一角を占めながらも、ウィーン、ベルリンに比べ 日本での知名度・来日頻度とも控えめな印象のあるコンセルトヘボウ響。 だからこそ 観ておきたい.. と考え、鑑賞しました。
「結成125周年ワールド・ツアー」が主題なので、演奏の模様ばかりに時間を取られる訳にはいかないこともあり、演奏場面は控えめレベル...。 その代わり、ブエノスアイレス、ヨハネスブルグ、ローマの三箇所で公演を待ち望んでいた聴衆に一人ずつスポットを当て その境遇や証言に時間を割いた演出は いずれもなかなか印象的でした。 そのほか、一部の楽団員にカメラを寄せ、外出時の様子や「本番」前の様子などを捉えたのも興味深かったです。 特に ヴァイオリンの男女があるお店で馴染みの店員相手に店内で演奏する模様、それと コントラバスの男性がショスタコービッチ「10番」について熱く語る場面には 引き込まれました。
「クラシックに詳しくなくても」相応に楽しめますが、でも基礎知識はあった方が より楽しめるでしょうし、「退屈... ⭐️つけ過ぎ...」と無教養に切り捨てるほどクダラナい作品とも思いません。 経験の無い方でも この映画を観れば、一度は「生」を観ておきたい... と思わせる作品だと思います。
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