ニューヨーク 眺めのいい部屋売りますのレビュー・感想・評価
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豊かさとはなんでしょうね。
何か良い時間を過ごしたって言う感じの映画です。
エレベーターの無い不便さから、エレベーター付きの便利な部屋に引越しを考える。ストーリー的には想像の範囲です。
でも、とっても深い映画です。
もっと豊かで楽に生きていきたい、と誰もが思うものですが、実は今がとっても幸せな事に気がついていないのかも知れない。
エレベーターで表現してますが、あなたが不便と思うことは、不幸でしょうか?
例えば、電子制御の自動運転の自動車が便利でも、若い頃乗っていた、エアコンの付いていないボロ車が不幸だったでしょうか?
不便さにかけがえの無い想い出があって、上手く行かない苦労が優しさや思いやりになって、でも、必死に生きていると、いかに輝いていたか気が付かない。
僕はボロ車が大切でありたい。
すてき。
時間が空いたのでなんとなく観た作品。でも、すごく素敵な映画でした。
レディースデーといえども、平日昼間の上映なのにほぼ満席!ビックリ!
家を売る状況になったことで、夫婦のライフスタイルを振り返るのですが、自然と観ている方も自分のライフスタイルについて考え直してしまうのでは。
モーガンフリーマン、ダイアンキートンの長年連れ添ってきた夫婦感がとてもすてきです。
ふたりで日々を重ねてきたことや、何気ない日常をふたりなりに楽しむ姿に憧れてしまいました。
せつない話かも…。
日本とアメリカでは、老後の問題は異なるのかも知れないが、老い先に不安を感じるのは人類普遍の問題なんだろう。
そして、劇中の台詞の様に、「今を生きる」ことを選択する二人。今は良いけど、それで良かったのだろうか?と不安を感じてしまった。
青い鳥は身近な処に有るものです!
物語の舞台はNYのブルックリン。
年老いた画家のアレックスと元教師のルースの2人が、結婚以来ずっと暮らして来た我家を売りに出す事を決意。それに伴う1連の大騒動を通して、この2人のこれまでの人生を振り返り、愛を再確認し、また希望に満ちた余生を前向きに生き始めるお話、と説明してしまえば単純明快なお話だ。
きっと何時の日か、誰の生活にも起こりうる老後の生活と、それに纏わる不安と言うな身近なシュチエーションで多くの人の共感を呼ぶのは必然の映画。
そして、更にこの物語の主演を演じる2人がM・フリーマンとD・キートンと言う演技派の超ベテラン俳優となれば、外れるはずがない。確かに映画館は混雑していた。
だが、本当のところ正直に言えば、何故か私はこの作品に魅力を感じなかった。
若き日のアレックスとルースの出会い、2人が愛し合うようになる経緯等が時折回想シーンで描かれてゆく。それらの時代は今から40年前。丁度ベトナム戦争が混迷を極め、NYでは、BEIN等の平和運動やウーマンリブが叫ばれていた頃だ。
時代は今迄のアメリカの保守的な考えからよりリベラルな考え方へと世の中が大きく変わっていく過渡期を描いているわけだ。
とは言っても現実的には2人の結婚を歓迎する風潮が少ない時代から、彼らは共に自分達の結婚生活をスタートさせたのだ。何よりも2人の結婚を幸せで確かなものにする為に2人3脚で常時必死に生き続けてきた、大ベテラン夫婦の筈だ。しかし今の彼らの生活の様を観るにつけ、彼らがずっと40年に渡り周囲の偏見から自分達の生活を2人3脚で守りながら生きてきた夫婦には見えないのだった。
これでは日本の熟年夫婦の様に、家庭生活を守る事を最優先し、夫婦2人の愛の価値は後回し、或いは仮面夫婦でも、家庭が維持出来ればそれで良いと言う日本の大正か、昭和初期生まれの熟年以上の古いタイプの夫婦生活を描いているようにしか、観えないのだった。
70年代には若い芸術家達が多く住んでいたブルックリンも今では様変わりしつつ、人の価値観も移ろい行くその中で、昔のままの暮らしを大切に守っている老夫妻と言う設定にはとても見えない彼らの生活感が、残念でならなかった。
一般的に、誰が考えても交通の便利な大都会の満真中の街NY、しかも屋上では家庭菜園や、パーティ、そして花火も観られる絶景の我家を手放す老夫婦の混迷は如何ばかりのものか想像に易いのだ。白人夫婦や、黒人夫婦の生活として描いても十分リアルで自然な感じがしたと思う。
ベストセラーの映画化だそうだが、いかにもこう言う物語設定にする事自体、根っこには人種差別が横たわっているように思えてならない作品だった。
しかも、このブルックリンの橋を占拠している輩のお陰で、治安の悪化となるこのエリアの不動産価値が降下すると言う話に加え、橋を占拠している犯人像の設定も人種差別的であった。
唯一この映画で良かったのはエンドロールで流れる音楽と、この老夫婦2人が可愛がっている老犬のドロシー。ドロシーと命名したのは、「オズの魔法使い」にちなんでと言う事が説明されるシーンが有るが、正に「オズの魔法使い」ではThere is no place like homeと言うセリフで映画は終わるのだから、この作品も「家庭に勝る場所はない」と言いたいのだろう。
私はダイアン・キートンのファンだけれども、これはどうなの?と疑問を持ったので直ぐに公開が決定している「クーパー家の晩餐会」に期待したい。
家と夫婦の映画
平日の昼間なのに、ほぼ満席。
小さな驚きと共に入館しました。
家を売り、買いしていくのに際して、誰もがセンチメンタルにあるんだろうなぁ。と。それが普通の結婚で無く、逆風の中の人生なら尚更。
話としては変わった物はありませんが、主演二人の存在感は素晴らしくて、ブルックリンの空気感が伝わってくる一本でした。
「昔はニューヨークの中でも田舎だったブルックリンに、あとアップル・ストアが出来たら時代が変わる」って表現面白かった。
どんより、、、
自分たち夫婦(50代)もあんな感じになるのかな~
って観てたらどんよりしてきた、、、
ダイアン・キートンかわいいのに老化を直視できない自分がいるのよ
映画としては内覧に来るメンツがかぶるあたりが面白い!
ベッドで寝心地試すママの娘とか
夫婦の若い頃のキャスティングもいいしね
どんな暮らしをしていても、お互いを解り合えて信頼し合えるのが
一番の幸せだよね・・・
ほんとに『いい映画』
モーガンフリーマン、ダイアンキートンのコンビとくれば観ないわけには・・・と。やっぱり外さない。休日とはいえ口コミで今や銀座の映画館は立見も。とっても深く、ほんとに『いい映画』。誰もが一抹の不安を感じる老後、こんな人生っていいなぁとしみじみ感じさせられる2人の名優が演じる『老後』、NYがこの2人の人生を映画として彩る名画でした。
結末は予想通り。幸せな夫婦の物語。
ニューヨーク・ブルックリンのアパートメントの最上階に新婚以来暮らしている夫婦。加齢に伴い徐々に階段が辛くなって、自宅を売ろうとすることから巻き起こる騒動を描きます。
なるほどね。ネタバレになるので、あまり書きませんが、落ち着くべきところに落ち着きます。でも、この、アレックスとルースの夫婦、いい夫婦ですね。そうかぁ、彼らくらいの年齢だと、公民権運動華やかなりし頃の時代にまで遡るので、色々と二人で苦労してきたんですね。夫婦というか、同士というか。
モーガン・フリーマン、ダイアン・キートンの二人とも素晴らしいのです。ルースが日常の基本的な事項を進め、“ここぞ!”と言う時はアレックスが締めると。でも、敢えてどちらがどうだと言う事を上げるのだとすれば、私がダイアン・キートンかなぁ。まぁ、夫婦or男と女、実は妻or女が実は主導権を握ったほうが幸せという説もありますしね(笑)。
二人の姪のリリーを演じたシンシア・ニクソンって、セックス・アンド・ザ・シティのミランダですね。どこかで見たことがあると。で、やっぱりミランダと同じように、おしゃべりで毒舌。“おしゃべりで毒舌”って、役柄ではなくて、シンシア・ニクソンの地?
幸せな夫婦の物語を垣間見ました。
ミランダー!!(笑)
Diane Keatonのファンで、アニー・ホールの頃から大好き。今回もとってもチャーミングな役だった。
二人の会話もテンポがいいし、回想シーンにはじんときたり。
それと、タイトルにも書きましたが不動産バイヤー役のCynthia Nixon、ばりばり仕事をこなすのはまさにミランダ!!赤毛の弁護士役だった彼女も出演しています。SATCファンも必見。
たんたんとした作品だった。
解説みるとさぞドタバタなお話かと思いきや意外なほど平坦な作品でほっこり。
やり手な仲介人の甲高い騒ぎごえも少し空回り感あり。
ダイアンとフリーマンと老犬と、ブルックリンのオシャレな眺めと建物をたっぷり味わえば良いのではないかと。
台詞がよくって演技がよくって、笑えてほっこり。
40年も住んでたアパートメントを売るとなったら、
そりゃ大変だよなあ。
新居を同時に探そうとなったら、
ますます大変だよなあ。
まして、
ワンコのドロシーの入院も重なるし。
たった2日間だけれど、
これは長年連れ添った夫婦の冒険物語。
という状況の中で、
まあ、出てくる人々が次から次へ面白い。
ていうか、台詞がいいんだな。
にやにやしながらほっこりする。
もう、ダイアン・キートンとモーガン・フリーマンの演技だけでも観ていてうっとりなんだけど、
若き日のルースを演じたクレア・バン・ダー・ブームもよかったし、
スターリング・ジェニンズ(ゾーイ役)がまた、可愛い♪
つくりは、古典的と言わば言え。
だから、Rotten Tomatoesの評価は低い。
――低くてよかった(笑)
何の為に
年配の夫婦が住みやすい家に引っ越すべく奔走する話。
慌ただしさに違和感を覚え、何の為に引っ越すのかを忘れて行く様子を明るくユーモアを交えつつみせてくれる。
両主役の演技が素晴らしく穏やかで楽しく心にしみる良い映画だった。
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