「愛着 vs 利便性」ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります Roy60Jinさんの映画レビュー(感想・評価)
愛着 vs 利便性
老後の住まいをどうするのかは、高齢社会においては切実な問題です。それについて、ユーモラスにドタバタ劇として描かれ、肩の力を抜いて見られる映画として仕上がっていました。
40年前に購入した集合住宅の家から見える景色はよく、近隣住民との関係も良好。まちは常に更新され、見知らぬ人や最新のお店は増え続けるが、それはそれで刺激的で楽しんでいる様子。とても愛着を感じています。
一方で、エレベーターのない家のため、毎日4階分を階段で上り下りするのが、加齢とともに徐々に辛くなってきています。また、愛犬の通院にもタクシーを使わなくてはいけないし、老犬であるため、調子が悪くなるたびに治療費がかさんでいます。画家である主人公の作品も売れなくなりつつあり、将来的な生計にも不安を覚えている様子です。
このような暮らしの状況の中で、引っ越すべきか暮らし続けるべきかを問い続けます。
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