リリーのすべてのレビュー・感想・評価
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愛と美の美しくさ
愛とは、美しい!
それに尽きる
自身に置き換えたとき、自分の夫が
もし段々女性になってきたら
耐えられないと思います
きっと彼女もそうでしたが、それでも
ずっと側で支える姿には、とても感動しました。
そして、リリーの感情がとても繊細で
強くて切ない映画でした。
俳優の動きに注目
作品として美しい。難しいテーマでありチャレンジングな役柄であったであろうエディ・レッドメインの演技が見ごたえがあった。それ以上にアリシア・ビカンダーの魅力に引き込まれた。テーマに特に関心があったわけではないので、没入感は7割くらい。
ゲルダはそして母になる
ネタとしては好まないけれど、予告編が雄弁に語りかけてくるので鑑賞。絵描き夫婦の話なので、絵画のような美しい画とそれに寄り添うような素晴らしい音楽。心苦しい展開に画も音も同調していて臓腑を掴まれるような時間でしたが、観賞後は映画館で観て良かったとじんわり。
綺麗な男性、エディ(リリー)
『リリーのすべて』を観る。世界で初めて性適合手術を受けたリリーのお話。エディ・レッドメイン、カッコイイし綺麗だなぁ。最初は男性の格好をしているにも関わらず、メイクや持ち前の中性的な甘いマスクで既に女性っぽい。イチャついててもほんわかした雰囲気を醸し出している。その後は自分の性について悩んだり奥様も混乱したりするも、壮絶なパニックに陥ることがないので観ていられる。あれが喚き散らしたりしているとまた印象が変わってきているのかもしれない。個人的にはこのままの方が安心してみていられる。衣装がとにかく綺麗で見惚れてしまう。リリーのデンマークでのお友達で同性愛者のヘンリク。演じるはベン・ウィショー。彼が出てくるとテンションが上がる。そんな彼も実生活で同性愛ということを公表している。難点がちょっと。同一性障害というよりも多重人格のような印象を受けてしまった。途中で“役割”という言葉が出てくるが、それ以外は人格が出てくる、といった2つの人格があるような演出がなされている。
トランスジェンダー
邦題もちょっとあれだし原題もうーん。とは思う。けれど内容自体はよかった。
トランスジェンダーというトピックは最近ますます社会に出てきていると思う。この映画は初めてトランスジェンダーした男性の物語。いろんな葛藤があって自分自信もすごく辛かったと思う。けれど同じくらい辛かったのは妻。私はリリーよりも妻の方に焦点を当てて観た。愛する夫が急に異変を感じ始めリリーとして生きたいと決心する。夫を愛してるし妻のことも夫は愛してる。でもリリーとして女性として生きたい。複雑だったと思う。ましてやその時代では前例がほとんどなかったんだと思う。そんな中いろんな思いはあったけれども、どんな時も一緒にいた妻。どんなに投げ出したくても一緒にいた妻。私は夫の葛藤より妻の葛藤に感動した。
エディーが出てるからもあって凄く話題になって周りでもたくさんの人が観たと言っていた。感じたことは人それぞれだけれども、何かの役に立って欲しいと思う。
笑顔が切ない
トランスジェンダーもの
リリーの、はにかんだように笑う顔、困ったように笑う顔、妻ゲルダの悲しい表情、心配する表情、笑顔の裏に隠された計り知れない気持ち、まさに表情1つ1つを切り取ったような作品。
それと街なみや風景がなんとも美しい!
美しい街なみと美しい風景が1つの絵画の様。
リリー(エディ)の表情が瞼の裏に焼きつく…
エディ・レッドメインが…
トラウマに近い、忘れられないシーンがたくさんあった。感情が揺れ動き、それでも凛としてる(必死にそうあろうとする)奥さんも素晴らしい。いやーそれにしてもエディ・レッドメインのこのすごい演技に、アカデミー主演男優賞デカプーは本当に勝ってるのか?っていう楽しみが出来ましたよ。
愛だけが理由ではない
1920年代というまだまだトランスジェンダーの概念がない世の中で、男性(アイナー)から女性(リリー)に性転換した夫と、それを支えた妻の物語。
妻の側からすると、愛する夫が殺され、かつて夫だったものから「あなたは私の世話をしてくれて感謝してるけど、もう夫はいません、女としての人生を生きています」と残酷な通告を受けて、それでも夫だった人が死ぬまでその側にい続けた物語。
彼女がそうした理由はなぜだったのだろうか、と考えながら映画を見ました。
愛だけでは説明が足りないと感じる。友人としての愛に変わったというのも足りない。ショッピングに行くとか、いわゆる友人とすることを2人はしてないからです。
妻がリリーの側にい続けたのは、リリーが妻の芸術上のミューズだったからなのだと思います。リリーをモデルにした絵は高く評価されました。妻は妻であるのと同時に画家であり、夫を失った悲しみを超えて、画家であることを選択した。
ただ、メリットを理解して納得しての選択ではない。妻の中にはずっと葛藤があり、葛藤の正体を彼女自身、わかってはいなかったと思います。自分がどうしたいのか、どうするべきなのか、わかってはおらず、いわば状況や感情に流されて、リリーの最期にたどりついた。
(なお、ひとりの女であることは、友人ハンスが埋めてくれた。ハンスはいわば当て馬ですが、強面なのにおとなしく当て馬役をこなしているところが、個人的には好みでした。)
リリーはトランスジェンダーの歴史的シンボルだけれども、それを実現させた背景に、深い葛藤と曖昧な意思を持った強くも弱くもある人がいたことが、この作品の美しいところのように思いました。
美しい。
性同一性障害。
もちろん詳しいことは知らないし、認識としては、「3年B組金八先生」で採り上げられ、上戸彩が熱演したもの、という程度である。
世の中には多くの性同一性障害の人がいて、差別や偏見にさらされているとしたら、胸が痛い事態である。
ただ、僕の知り合いにはいない。
そんな僕が観ても、リリー(エディ・レッドメイン)の苦悩には胸がしめつけられる。
リリーのそばにいたゲルダ(アリシア・ビカンダー)の苦しみも察するにあまりある。
ときにあかるく振る舞う両者には、ただただ頭が下がる思いである。
トム・フーパーの演出のキーは美しさである。リリーの美しさ、ゲルダの美しさ。
コペンハーゲン、パリなどのヨーロッパの美しさ。
そして、男だったリリーが描き続けた故郷の美しさ。
絵画がモチーフのひとつであったが、カットのひとつひとつが絵画のようであった。
まさに名画の名にふさわしい。
エディ・レッドメインが素晴らしい。もし「博士と彼女のセオリー」がなければ、オスカーは彼に渡っていたはずで、レオナルド・ディカプリオの戴冠はまたもやお預けになっていたであろう。
それくらい、彼は素晴らしかった。
山無し落ち無し意味無し。
見所はエディ・レッドメイン、それが全ての一本。
物語が進むにつれ、しぐさ・表情までが女性にしか見えなくなってくる、これぞ役者魂を感じた。
映像・色彩も静かな中にも情熱を感じさせる画面作り。
何よりも評価したいのは日本公開に当たって「ぼかしで逃げなかった」事だろう。
本当に大事な場面を、そのまま映したことは作品にとって本当に幸せなことだと思う。
(「ぼくのエリ」をもう一度やり直せ!)
ただ、物語としては驚くほどに平板で全てがあっさりと流され進んでいってしまう。
主人公とその奥さんの心の葛藤も、演出上は非常にあっさり流され。
乱暴に言ったら「わがまま(元)男に、周りが振り回されるだけ」になってしまっている。
当の本人はやりたいことやりきって、好きにおっ死ぬっていうオチ。
コレなら映画に別にしなくても…と思ってしまった。
事実ベースの話を過剰にドラマッチクにしろとは言わないが、もう少し映画的演出は欲しかったのではなかろうか。
淡々としすぎて、自分としてはごくまれな恐ろしく眠くなった作品。
とらわれていく様子は見どころ
エディレッドメインが男でありながら自分の中の性に気づき、女性になるところは見どころ。昨年のアカデミー主演男優賞を獲得した「博士と彼女のセオリー」と同様に徐々に変化していく様子を演じている。役者としては見事だけどワタクシとしては魅力を感じない。いい役者=好きな役者、ではない。アカデミー助演女優賞のアリシアヴィキャンデルも。ベンウィショーが好きなので観れたのはよかった。
エディレッドメインの女装姿、仕草が素晴らしかった。女性にしか見えな...
エディレッドメインの女装姿、仕草が素晴らしかった。女性にしか見えなかった。衣装も良かった。ただ肌が汚いのが目に付いた。
自分らしい生き方、奥さんも支持して素晴らしい。
美しい映画でした
出演者、景色、服、絵、部屋の内装
、ストーリー、みんな美しい映画でした。
ストーリーが美しすぎることから、基になった現実のヘビーさを想像しました。
人にとって性って、なんだろう。
男と女がいて、それぞれにこうあるべきという常識があってそこから外れていると蔑視されて自分らしく生きられない。「そのことにこの人は、こんなに苦しんでるんだ。」と言葉にすれば当たり前な納得をしました。
自分らしくありたいなんてあまり思わないから、自分らしくあることに命をかけるほど、人は感情で生きるものなんだなあという感想。
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