「私ならゲルダになれるだろうか」リリーのすべて mapleさんの映画レビュー(感想・評価)
私ならゲルダになれるだろうか
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りゅうちぇるの一件を見て、この映画を見ようと思った。
一生の愛を誓った人から「女性として生きていきたい」とカミングアウトされたら。しかも目覚めのきっかけを作ったのが自分だったとしたら。
昨日まで心も体も互いに愛し合っていた夫アイナーとは別の人格、リリー。何とか元の夫に戻るようにゲルダは手を尽くすが、一度芽生えたリリーの女性になりたい気持ちは強さを増していく。
「なぜ私と結婚したのか」、「私の為に男として生きる努力はできないのか」。私ならそう思うだろう。しかしゲルダは、愛したアイナーの死を受け入れ、危険な手術を経てでも女性としての生き方を得ようとするリリーに献身する。
どうしてもゲルダに肩入れせずには見られなかったが、トランスジェンダーを自分事として考えるには良い映画だった。
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