劇場公開日 2016年3月18日

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「山無し落ち無し意味無し。」リリーのすべて 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0山無し落ち無し意味無し。

見所はエディ・レッドメイン、それが全ての一本。

物語が進むにつれ、しぐさ・表情までが女性にしか見えなくなってくる、これぞ役者魂を感じた。
映像・色彩も静かな中にも情熱を感じさせる画面作り。
何よりも評価したいのは日本公開に当たって「ぼかしで逃げなかった」事だろう。
本当に大事な場面を、そのまま映したことは作品にとって本当に幸せなことだと思う。
(「ぼくのエリ」をもう一度やり直せ!)

ただ、物語としては驚くほどに平板で全てがあっさりと流され進んでいってしまう。
主人公とその奥さんの心の葛藤も、演出上は非常にあっさり流され。
乱暴に言ったら「わがまま(元)男に、周りが振り回されるだけ」になってしまっている。
当の本人はやりたいことやりきって、好きにおっ死ぬっていうオチ。
コレなら映画に別にしなくても…と思ってしまった。
事実ベースの話を過剰にドラマッチクにしろとは言わないが、もう少し映画的演出は欲しかったのではなかろうか。

淡々としすぎて、自分としてはごくまれな恐ろしく眠くなった作品。

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ